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中学受験 生物図鑑
🌿 植物のしくみ

陽樹 vs 陰樹

明るい場所が好きな陽樹と、 うす暗くても育つ陰樹。 森ができていく順番 (遷移) と合わせて覚える。

森ができていくとき、 まず陽樹が育ち、 そのあと陰樹に置きかわります。 「遷移 (せんい)」 とよばれます。
くらべる項目陽樹 (ようじゅ)陰樹 (いんじゅ)
ひとことで言うと
強い光がないと育たない木
明るい場所が好き
弱い光でも育つ木
暗い場所でも生きていける
育つ場所
日当たりのよい開けた土地
山火事のあと、 伐採地、 荒れ地、 海岸など
森の中の日陰
成熟した森のうす暗い林床でも芽が出る
葉の特徴
薄くて大きめ
強い光を効率よく受ける
厚くてつやがある
わずかな光をムダなく利用できる
成長の速さ
速い
若いうちにぐんぐん伸びる
ゆっくり
じっくり大きくなる
森ができるじゅんばん (遷移)
森ができていくときに、 どちらが先に育つか
先に育つ
草地のあと、 まず陽樹の森ができる
あとから育つ
陽樹の森の下で芽が出て、 やがて陰樹の森に置きかわる
代表例
アカマツ・クロマツ・コナラ・クヌギ・カラマツ・シラカバ
中学受験では「マツ系+雑木林のコナラ・クヌギ」 を陽樹の代表として覚えれば十分。
ブナ・シイ・カシ・スギ・ヒノキ・モミ・ツバキ

📷 代表例の写真

📷 画像クレジット (Wikimedia Commons) (9件)
🎯 覚え方

陽樹 = マツ系 + クヌギ・コナラ。 「お日さまの下で育つ」 イメージ。 陰樹 = ブナ・シイ・カシ + スギ・ヒノキ・モミ。 「うすぐらい森の中でも育つ」 イメージ。 公園や雑木林に多いコナラ・クヌギは陽樹。 神社の鎮守の森に多いシイ・カシは陰樹、 と結びつけると覚えやすいです。

🌳 遷移 (せんい) のながれ
  1. 裸地 (何もない土地) → コケ・地衣類が生える
  2. 草原 → 1年草、 多年草が広がる
  3. 低木林 → ススキやアカマツの幼木が育つ
  4. 陽樹林 (アカマツ・コナラ・クヌギ) ができる
  5. 混交林 (陽樹と陰樹がまざる)
  6. 陰樹林 (極相林) ができて安定する (シイ・カシ・ブナなど)
⚠️ 引っかけポイント
  • マツは陽樹。 同じ針葉樹でも スギ・ヒノキ・モミは陰樹。 「針葉樹=陰樹」 とまとめてはいけません。
  • コナラ・クヌギは陽樹 (雑木林の代表)。 同じブナ科でも シイ・カシ・ブナは陰樹。 「ブナ科だから○○」 とは決まりません。
  • 陽樹の森の下では陽樹の芽は育ちにくく、 陰樹の芽だけが育ちます。 これが森が陰樹林へと置きかわっていく理由です。

このページの写真はすべて Wikimedia Commons のクリエイティブ・コモンズ系ライセンス (CC BY / CC BY-SA / CC0 / Public Domain) のものを使用しています。 撮影者名・ライセンス種別・原典へのリンクは ずかん の各種詳細ページに記載しています。

⭐ 中受で問われるポイント

・陽樹=明るい場所で育つ。 マツ系・コナラ・クヌギ・カラマツ・シラカバ。 ・陰樹=暗い場所でも育つ。 ブナ・シイ・カシ・スギ・ヒノキ・モミ・ツバキ。 ・成長は陽樹が速く、 陰樹はゆっくり。 ・遷移=裸地→草原→低木林→陽樹林→混交林→陰樹林 (極相林)。

⚠️ 引っかけ・誤答ポイント

・マツは陽樹だが、 スギ・ヒノキ・モミは陰樹 (針葉樹だからといって同じではない)。 ・同じブナ科でもコナラ・クヌギは陽樹、 シイ・カシ・ブナは陰樹。 ・陽樹林の中では陽樹の芽が育ちにくく、 陰樹の芽だけが育つ。 これが極相林ができるしくみ。

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