中学受験の慣用句 508語(意味・例文つき一覧)

体の一部・動物・気持ちなどの言葉を使った慣用句です。意味と例文で使い方を確かめましょう。このページでは、慣用句508語を、読みの五十音順に、意味と例文をつけてのせています。

ゲームでは、意味を手がかりに、ことばの□に入る字やことばを4つの中から選びます。ゲームのコースは学年別(小4・小5・小6・入試)で、このページの種類のことばもまざって出ます。意味の文と例文は、小学生に分かるように LEFY が書いています。

ゲームで練習する(ことばは小4・小5・小6・入試のコース)

あ行

  1. 開いた口がふさがらないあいたくちがふさがらない

    あまりのことに、あきれてものも言えない。

    例文:宿題を一つもしないで遊んでいたと聞き、母は開いた口がふさがらないようすだった。

  2. 相づちを打つあいづちをうつ

    相手の話に合わせて、うなずいたり短い言葉を返したりする。

    例文:先生の話に、みんなが時どきうなずいて相づちを打った。

  3. 青筋を立てるあおすじをたてる

    ひどくおこって、顔や首のすじがうき出るほど、はげしくこうふんする。

    例文:弟にゲームをこわされて、兄は青筋を立ててどなった。

  4. 青菜に塩あおなにしお

    元気だった人が、急にしょんぼりして元気をなくすようす。

    例文:テストの結果を見た弟は、青菜に塩のようにだまりこんだ。

  5. あげ足をとるあげあしをとる

    相手の言いまちがいや小さな失敗を取り上げて、せめたりからかったりする。

    例文:兄は、わたしの言いまちがいのあげ足をとって笑った。

  6. あごで使うあごでつかう

    いばって、相手に命令して思いのままに働かせる。

    例文:あの社長は、社員をあごで使うので、みんなにきらわれている。

  7. あごを出すあごをだす

    ひどくつかれて、もう動けなくなるほどくたびれること。

    例文:山道が長く続き、みんなあごを出してしまった。

  8. 足が地に着かないあしがちにつかない

    気持ちがうわついていて、落ち着かない。

    例文:あしたの遠足が楽しみで、足が地に着かない気分だった。

  9. 足がつくあしがつく

    にげた者や悪いことが、手がかりから見つかる。

    例文:どろぼうは、現場に落とした財布のせいで足がついた。

  10. 足が出るあしがでる

    使うお金が、予定していた金額より多くなること。

    例文:おみやげを買いすぎて、旅行の予算から足が出た。

  11. 足が遠のくあしがとおのく

    今まで通っていた場所へ、だんだん行かなくなる。

    例文:店員の態度が悪くなってから、その店には足が遠のいた。

  12. 足が途絶えるあしがとだえる

    人が来たり行ったりしなくなる。

    例文:閉店のうわさが広まり、店に来るお客の足が途絶えた。

  13. 足が早いあしがはやい

    食べ物がすぐにいたんだり、商品がすぐ売れたりする。

    例文:夏のさしみは足が早いから、買ったらすぐに食べよう。

  14. 足が棒になるあしがぼうになる

    ずっと歩いたり立ったりして、足がひどくつかれること。

    例文:一日中歩き回り、夕方には足が棒になった。

  15. 足が向くあしがむく

    とくに考えなくても、自然とその場所へ行ってしまう。

    例文:なやみごとがあると、ぼくは自然と図書館に足が向く。

  16. 足並みを揃えるあしなみをそろえる

    みんなで、行動や考え方がばらばらにならないよう合わせる。

    例文:クラス全体で足並みを揃えて、合唱コンクールにのぞんだ。

  17. 足に任せるあしにまかせる

    行き先を決めず、歩くのにまかせて歩き続ける。

    例文:足に任せて知らない町を歩くのが、ぼくの休日の楽しみだ。

  18. 足の踏み場もないあしのふみばもない

    物がちらかっていて、歩く場所もない。

    例文:兄の部屋は本や服がちらかって、足の踏み場もない。

  19. 足元を見るあしもとをみる

    相手の弱みにつけこんで、自分に都合よくあつかう。

    例文:売り手は、急いでいる客の足元を見て、値段を高くした。

  20. 足を洗うあしをあらう

    悪いことをやめて、まじめな生活にもどること。

    例文:かれは悪い仲間と別れ、ようやく足を洗った。

  21. 足をうばわれるあしをうばわれる

    電車やバスが止まり、移動する手段をなくす。

    例文:大雪で電車が止まり、通勤の人たちは足をうばわれた。

  22. 足をすくうあしをすくう

    相手のすきをついて、思いがけない失敗に追いこむ。(「足元をすくう」とは言わない)

    例文:強い相手でも、ゆだんすると足をすくわれる。

  23. 足をのばすあしをのばす

    予定していたところより、さらに遠くまで行く。

    例文:旅行のついでに、足をのばして有名な温泉まで行った。

  24. 足を運ぶあしをはこぶ

    わざわざそこまで出かけて行く。

    例文:人気のパン屋さんに、遠くからでもわざわざ足を運ぶ人が多い。

  25. 足を引っぱるあしをひっぱる

    仲間の努力のじゃまをして、うまくいかなくすること。

    例文:一人のミスがチームの足を引っぱってしまった。

  26. 味をしめるあじをしめる

    一度うまくいったことが忘れられず、またやりたくなる。

    例文:一回ほめられて味をしめた弟は、毎日手伝いをしたがる。

  27. 頭が上がらないあたまがあがらない

    相手に引け目があって、対等にふるまえない。

    例文:私は姉に宿題を手伝ってもらうので、姉には頭が上がらない。

  28. 頭が痛いあたまがいたい

    解決がむずかしくて、どうしたらよいかなやむ。

    例文:宿題がたまりすぎて、どこから手をつけるか頭が痛い。

  29. 頭が切れるあたまがきれる

    ものごとをすばやく、正しく考える力がある。

    例文:あの先生は頭が切れて、むずかしい質問にもすぐに答える。

  30. 頭が下がるあたまがさがる

    りっぱな行いに感心して、うやまう気持ちになる。

    例文:毎朝早く起きて町をそうじする人たちの努力に、頭が下がる。

  31. 頭にくるあたまにくる

    思い通りにならず、はげしく腹が立つ。

    例文:約束をやぶられて、頭にきて言い返してしまった。

  32. 頭にこびりつくあたまにこびりつく

    強く心に残って、なかなか忘れられない。

    例文:昨日見たこわい映画の場面が、頭にこびりついてねむれない。

  33. 頭を押さえるあたまをおさえる

    相手が勝手なことをしたり、力をのばしたりしないように、おさえつける。

    例文:弟が調子にのらないように、兄はいつも頭を押さえている。

  34. 頭を抱えるあたまをかかえる

    うまい方法が思いつかず、すっかりこまりはてる。

    例文:しゅくだいが山のように出て、弟は頭を抱えている。

  35. 頭をひねるあたまをひねる

    よい考えを出そうと、あれこれ工夫して考える。

    例文:この算数の問題には、クラスのみんなで頭をひねった。

  36. 頭を冷やすあたまをひやす

    こうふんした気持ちをしずめて、落ち着く。

    例文:けんかをした二人は、少し頭を冷やすために別の部屋に行った。

  37. 頭を丸めるあたまをまるめる

    かみの毛をそり落として、ぼうずになる。おわびの気持ちなどを表す。

    例文:かれはしっぱいの責任をとって、頭を丸めておわびした。

  38. 後の祭りあとのまつり

    手おくれになって、今さらどうにもならないこと。

    例文:宿題を忘れたと気づいたのは家を出たあとで、後の祭りだった。

  39. 油を売るあぶらをうる

    仕事や用事のと中で、おしゃべりをしてなまける。

    例文:おつかいをたのんだのに、どこで油を売っているのか帰りがおそい。

  40. 油をしぼるあぶらをしぼる

    失敗や悪いことをした人を、きびしくしかる。

    例文:ちこくを重ねた弟は、母にたっぷり油をしぼられた。

  41. 泡を食うあわをくう

    思いがけないことに出あって、ひどくあわてる。

    例文:急に先生に名前を呼ばれて、泡を食って立ち上がった。

  42. 生き馬の目を抜くいきうまのめをぬく

    人をだしぬいて、すばやく利益を得るほどぬけ目がないこと。

    例文:商売の世界は、生き馬の目を抜くようなきびしさがある。

  43. 息が合ういきがあう

    組んで物事を行う相手と、動きや気持ちがぴったりそろう。

    例文:ダブルスのふたりは息が合っていて、むだのない動きをしていた。

  44. 息が長いいきがながい

    人気や活やくなどが、長い間とぎれずに続く。

    例文:あの歌手は息が長く、十年たった今でも人気がある。

  45. 息を凝らすいきをこらす

    きんちょうして、動かずに静かにようすをうかがう。

    例文:ゴール前の場面で、客席は息を凝らしてボールのゆくえを見守った。

  46. 息を殺すいきをころす

    音を立てず、かくれて静かにして、気づかれないようにする。

    例文:かくれんぼで、ぼくはおし入れの中で息を殺しておにを待った。

  47. 息を抜くいきをぬく

    いそがしい合間に、ひと休みして体や心を楽にする。

    例文:宿題のとちゅうで息を抜いて、少しお茶を飲んだ。

  48. 息を呑むいきをのむ

    おどろいたり感動したりして、一しゅん息が止まったようになる。

    例文:満開の桜がいっせいにちる光景に、みんな息を呑んだ。

  49. 息を吹き返すいきをふきかえす

    止まりそうになっていたものが、また元気に動き出す。

    例文:売り上げが落ちこんでいた店は、新しいメニューで息を吹き返した。

  50. 勇み足を踏むいさみあしをふむ

    調子にのってやりすぎて、失敗する。

    例文:まだ決まってもいない遠足の行き先を友だちに話してしまい、勇み足を踏んだ。

  51. いたちごっこいたちごっこ

    おたがいに同じことをくり返すだけで、いつまでも終わらないこと。

    例文:新しい手口と対策のいたちごっこで、さぎはなくならない。

  52. 板につくいたにつく

    仕事や役目になれて、ふるまいがしっくりなじんでくる。

    例文:新任の先生も、教室で話すようすがすっかり板についてきた。

  53. 板挟みいたばさみ

    対立する二人の間に立たされて、どちらにもつけず困ること。

    例文:友だち二人のけんかのあいだで、板挟みになってしまった。

  54. 一か八かいちかばちか

    うまくいくかわからないが、思いきってやってみる。

    例文:残り時間がないので、一か八か、最後の問題に全部をかけた。

  55. 一日の長いちじつのちょう

    経験や知識の面で、ほかの人よりいくらか上であること。

    例文:ピアノでは、長く習っている姉に一日の長がある。

  56. 一目置くいちもくおく

    相手がすぐれていると認めて、敬意をはらう。

    例文:勉強も運動もよくできる山田さんに、クラスのみんなが一目置いている。

  57. 犬の遠吠えいぬのとおぼえ

    かなわない相手に、かげで強がって文句を言うこと。

    例文:試合に負けたあとで文句を言うのは、犬の遠吠えのようなものだ。

  58. 犬も食わないいぬもくわない

    つまらなくて、だれも関わりたがらない。

    例文:「夫婦げんかは犬も食わない」と言って、祖母は笑って見ていた。

  59. 命の綱いのちのつな

    それがなければ助からないほど、たよりにしているもの。

    例文:山でまよい、持っていた水だけが命の綱だった。

  60. 茨の道いばらのみち

    苦しいことやこんなんが、たくさん待ちうけている道のり。

    例文:新しい分野にちょうせんするのは茨の道だと、かくごしている。

  61. 芋を洗うよういもをあらうよう

    せまい場所に、たくさんの人がぎゅうぎゅうにこみ合うようす。

    例文:夏休みのプールは、芋を洗うようなこみようだった。

  62. 色を失ういろをうしなう

    ひどくおどろいたりこわがったりして、顔が青ざめる。

    例文:暗いトンネルで急に大きな音がして、みんなが色を失った。

  63. 色をなすいろをなす

    おこって、顔つきが急に変わる。

    例文:うそをついたと言われて、かれは色をなして言い返した。

  64. 浮かぬ顔うかぬかお

    心配ごとなどがあって、元気のない顔つき。

    例文:試合に負けた兄は、一日じゅう浮かぬ顔をしていた。

  65. 浮き足立つうきあしだつ

    不安や心配で、気持ちが落ち着かなくなる。

    例文:負けが続くと、チームは浮き足立って、ミスを重ねてしまった。

  66. 烏合の衆うごうのしゅう

    ただ集まっただけで、まとまりのない人々。

    例文:経験のない人ばかり集めた烏合の衆では、強いチームには勝てない。

  67. 雨後の筍うごのたけのこ

    あることをきっかけに、同じようなものが次々とあらわれるようす。

    例文:新しい店が、雨後の筍のように駅前に次々とできた。

  68. 牛の歩みうしのあゆみ

    物事の進み方が、とてもおそいこと。

    例文:工事は牛の歩みで、なかなか終わらない。

  69. 後ろ髪を引かれるうしろがみをひかれる

    心残りがあって、その場を去るのがつらい。

    例文:ゲームの続きが気になって、後ろ髪を引かれる思いで家を出た。

  70. うつつを抜かすうつつをぬかす

    あることにむちゅうになって、ほかのことをわすれる。

    例文:ゲームにうつつを抜かして、宿題をまったくやっていない。

  71. 打つ手がないうつてがない

    どうにかしようと思っても、ほどこすやり方がもうない。

    例文:敵に三点もリードされ、打つ手がなくなった。

  72. 腕が上がるうでがあがる

    練習によって、技術がうまくなること。

    例文:毎日練習したので、ピアノの腕が上がった。

  73. 腕があるうでがある

    仕事や技術の力が、ふつうよりすぐれている。

    例文:おじは料理の腕があるので、自分の店を開くことになった。

  74. 腕が立つうでがたつ

    技術や力が、ほかの人よりもすぐれている。

    例文:あの大工さんは、腕が立つと近所でも評判だ。

  75. 腕が鳴るうでがなる

    自分の力を見せる場が待ちどおしく、早く出番がほしいと意気ごむこと。

    例文:いよいよ決勝戦だ。さあ、ぼくの腕が鳴る。

  76. 腕に覚えがあるうでにおぼえがある

    すぐれた実力を持っていて、それをほこりに思っている。

    例文:料理なら腕に覚えがある父が、夕食を作ってくれた。

  77. 腕によりをかけるうでによりをかける

    うでまえを十分に見せようと、はりきって料理などに取り組む。

    例文:お客さんが来るので、母は腕によりをかけてごちそうを作った。

  78. 腕を買ううでをかう

    その人の技術や力を高く評価して、仕事をたのむ。

    例文:社長は新人の腕を買って、大切な仕事をまかせた。

  79. 腕を振るううでをふるう

    もっている力や技を、思う存分に出す。

    例文:祖母は、家族のために腕を振るって、りょうりを作ってくれた。

  80. 腕をみがくうでをみがく

    努力を重ねて、技術や力をもっと上げる。

    例文:夏休みは毎日練習して、ピアノの腕をみがいた。

  81. うなぎのぼりうなぎのぼり

    ねだんや人気などが、見る見るうちにどんどん上がっていくこと。

    例文:新しいゲームの人気が、うなぎのぼりに高まっている。

  82. 鵜の目鷹の目うのめたかのめ

    ねらったものを、するどい目で熱心にさがし出そうとするようす。

    例文:かれはバーゲンで、鵜の目鷹の目でお買い得品をさがしていた。

  83. 馬が合ううまがあう

    なぜかふしぎと相手と調子が合って、仲よくできること。

    例文:性格は正反対なのに、ふしぎと兄とは馬が合う。

  84. 瓜二つうりふたつ

    顔や形が、見分けがつかないほどよく似ていること。

    例文:ふたごの姉妹は、顔も声も瓜二つで、先生もよくまちがえるほどだ。

  85. 上の空うわのそら

    ほかのことを考えていて、目の前のことに心が向かないこと。

    例文:遠足が楽しみで、授業の話は上の空だった。

  86. 雲泥の差うんでいのさ

    くらべものにならないほど、大きなちがい。

    例文:同じ値段でも、店によって品質には雲泥の差があった。

  87. 襟を正すえりをただす

    気持ちを引きしめて、まじめな態度になる。

    例文:兄の立派な仕事ぶりを見て、私も襟を正して取り組もうと思った。

  88. 縁起でもないえんぎでもない

    悪いことの前ぶれのようで、いやな感じがするようす。

    例文:試合の前に負けるなんて、縁起でもないことを言わないで。

  89. 縁起を担ぐえんぎをかつぐ

    よいことや悪いことの前ぶれを気にして、行動に気をつかう。

    例文:試験の日、父は縁起を担いで、かつどんを食べた。

  90. 縁もゆかりもないえんもゆかりもない

    まったく関わりがなく、つながりもないこと。

    例文:この町には、縁もゆかりもないのに、なぜか心がひかれた。

  91. おうむ返しおうむがえし

    相手の言ったことを、そのまま同じように言うこと。

    例文:「分かった?」と聞かれ、弟はおうむ返しに「分かった」と答えた。

  92. 大きな顔をするおおきなかおをする

    いばって、えらそうな態度をとる。

    例文:上級生だからといって、下級生の前で大きな顔をしてはいけない。

  93. 大口をたたくおおぐちをたたく

    できもしないのに、えらそうに大きなことを言う。

    例文:かれは百点をとると大口をたたいたが、けっきょく五十点だった。

  94. 大船に乗ったようおおぶねにのったよう

    たよりになるものにまかせて、すっかり安心しているようす。

    例文:経験の多い先生が付いてくれて、大船に乗ったような気持ちだ。

  95. 大目に見るおおめにみる

    少しの失敗やまちがいを、きびしくとがめずに許す。

    例文:初めてのまちがいなので、先生は大目に見てくれた。

  96. お茶をにごすおちゃをにごす

    いいかげんな言葉や行いで、その場をごまかす。

    例文:どこへ行っていたのか聞かれ、笑ってお茶をにごした。

  97. 十八番おはこ

    その人がいちばん得意とする芸や技。

    例文:父がカラオケで歌う十八番は、いつもその一曲だ。

  98. 尾ひれをつけるおひれをつける

    事実にないことまで足して、話を大げさにする。

    例文:弟は魚をつった話に尾ひれをつけて、友達にじまんした。

  99. 思うつぼおもうつぼ

    自分の考えたとおりになって、うまくいくこと。

    例文:ここでおこれば相手の思うつぼだと、ぐっとこらえた。

  100. 折り紙をつけるおりがみをつける

    品物や人物が確かだと、はっきり保証する。

    例文:この店の魚は、料理人たちも折り紙をつけるほど新しい。

  101. 音頭をとるおんどをとる

    先に立って、みんなをまとめながら物事をすすめる。

    例文:学級委員の山田さんが音頭をとって、クラスで合唱の練習を始めた。

  102. 恩に着せるおんにきせる

    してあげた親切を、相手にありがたく思えとばかりに見せつける。

    例文:かれは手伝ってあげたことを、何かにつけて恩に着せてくる。

  103. 恩を仇で返すおんをあだでかえす

    親切にしてもらったのに、感謝するどころか、ひどいことをして返す。

    例文:世話になった人をだますなんて、恩を仇で返すようなものだ。

  104. 恩を売るおんをうる

    あとで自分の得になるように、わざと相手に親切にしておく。

    例文:先ぱいに恩を売っておけば、いつか助けてもらえるだろう。

か行

  1. 顔色をうかがうかおいろをうかがう

    相手のきげんや気持ちを、様子から読み取ろうとする。

    例文:母のきげんが悪いので、弟はそっと顔色をうかがっている。

  2. 顔から火が出るかおからひがでる

    とてもはずかしくて、顔がまっ赤になること。

    例文:みんなの前で名前をまちがえて、顔から火が出る思いをした。

  3. 顔が利くかおがきく

    有名だったり信用があったりして、たのみごとがよく通る。

    例文:商店街の会長はこの町で顔が利くので、こまったことは何でも相談できる。

  4. 顔が立つかおがたつ

    まわりからの評判やほこりが守られ、はじをかかずにすむ。

    例文:部長が間に入ってくれたので、課長の顔が立った。

  5. 顔が広いかおがひろい

    知り合いが多く、あちこちに友人や仲間がいること。

    例文:おじは顔が広いので、ひっこしの手伝いにすぐ人が集まった。

  6. 顔にどろをぬるかおにどろをぬる

    その人の評判を落とし、はじをかかせること。

    例文:うその報告をして、チームの顔にどろをぬってしまった。

  7. 顔向けできないかおむけできない

    はずかしくて、人に会うことができない。

    例文:約束をやぶってしまい、友達に顔向けできない気持ちだ。

  8. 顔を売るかおをうる

    多くの人に知ってもらえるよう、自分を知らせて回る。

    例文:新しく店を開いたので、町の行事に出て顔を売った。

  9. 顔を貸すかおをかす

    たのまれて、その場に出ていく。

    例文:話を聞きたいと言われたので、放課後に少し顔を貸した。

  10. 顔をくもらせるかおをくもらせる

    心配ごとや悲しみで、暗い表情になる。

    例文:テストの点を聞いた母は、少しだけ顔をくもらせた。

  11. 顔をしかめるかおをしかめる

    いやなことや痛みで、顔にしわをよせる。

    例文:苦い薬を飲んだ弟は、思わず顔をしかめた。

  12. 顔を立てるかおをたてる

    相手の立場を大切にして、はじをかかないようにする。

    例文:先生の顔を立てて、いやだったが当番を引き受けた。

  13. 顔を出すかおをだす

    会や集まりに、少しの間行って人に会う。

    例文:いそがしいけれど、友だちのたんじょう日会には顔を出すつもりだ。

  14. 顔をつなぐかおをつなぐ

    つきあいが切れないように、会ってあいさつをしておく。

    例文:引っこしたあとも、前の町の集まりにときどき出て顔をつないでいる。

  15. 顔をつぶすかおをつぶす

    人のほまれや信用をきずつけて、はじをかかせる。

    例文:せっかくしょうかいしてくれた先生の顔をつぶさないよう、全力でがんばる。

  16. 鍵を握るかぎをにぎる

    物事の成り行きを決める、いちばん大事なものを持つ。

    例文:最後の走者が、リレーの勝ち負けの鍵を握っている。

  17. 風上にも置けないかざかみにもおけない

    人としてひきょうで、仲間に入れる値うちもないほどひどい。

    例文:仲間を裏切るなんて、スポーツマンの風上にも置けない。

  18. 風のたよりかぜのたより

    だれが言い出したかも分からず、人づてに耳に入るうわさや知らせ。

    例文:昔の友人が、遠い町で店を始めたと風のたよりに聞いた。

  19. 風の吹き回しかぜのふきまわし

    そのときどきで変わる、気まぐれな成り行きやきげん。

    例文:どういう風の吹き回しか、今日は兄がすすんで皿を洗った。

  20. 肩すかしを食らうかたすかしをくらう

    はりきって向かったのに、うまくかわされてがっかりする。

    例文:必ず勝つと意気ごんでいたら試合が中止になり、肩すかしを食らった。

  21. かたずを呑むかたずをのむ

    ものごとの成り行きが気になって、きんちょうしながら見守る。

    例文:同点のまま九回に入り、観客はかたずを呑んで見守った。

  22. 肩で風を切るかたでかぜをきる

    いかにもえらそうに、いばって歩く。

    例文:大会で一ばんになった選手は、肩で風を切って校内を歩いた。

  23. 肩に掛かるかたにかかる

    仕事や責任が、その人ひとりにまかされて重くなる。

    例文:チームの勝ち負けは、四番バッターのかれの肩に掛かっている。

  24. 肩の荷が下りるかたのにがおりる

    責任やふたんがなくなって、ほっとする。

    例文:発表会が無事に終わって、ようやく肩の荷が下りた。

  25. 肩肘を張るかたひじをはる

    弱みを見せまいと、つよがってかたくなる。

    例文:新しい学校では肩肘を張らず、ふつうにしていよう。

  26. 片棒を担ぐかたぼうをかつぐ

    人の計画に仲間として加わり、手をかす。多くはよくないことに使う。

    例文:友だちのいたずらに片棒を担いで、いっしょに先生におこられた。

  27. 肩身が狭いかたみがせまい

    まわりに対して、はずかしくていごこちが悪い。

    例文:テストの点が悪くて、家族の前では肩身が狭い思いをした。

  28. 肩を怒らすかたをいからす

    おこったりいばったりして、体をいかめしく見せる。

    例文:男は肩を怒らして、ずんずん教室に入ってきた。

  29. 肩を落とすかたをおとす

    がっかりして、体の力がぬけたように、しょんぼりしたようすを見せる。

    例文:志望校に落ちたと知り、兄は肩を落として帰ってきた。

  30. 肩を貸すかたをかす

    つかれた人をささえたり、手助けをしたりする。

    例文:足をくじいた友だちに肩を貸して、保健室へ連れて行った。

  31. 肩を並べるかたをならべる

    ほかの人と、同じくらいの力や地位になる。

    例文:かれは努力して、ついに世界の一流選手と肩を並べた。

  32. 肩を持つかたをもつ

    どちらか一方の味方になって、かばうこと。

    例文:兄弟げんかになると、母はいつも妹の肩を持つ。

  33. 角が立つかどがたつ

    言い方がきつくて、人との間が気まずくなる。

    例文:はっきり言いすぎると角が立つので、やわらかく伝えた。

  34. かぶとを脱ぐかぶとをぬぐ

    相手にはかなわないと認めて、負けを受け入れる。

    例文:走りの勝負では、足の速い友だちにはかぶとを脱ぐしかない。

  35. 鎌をかけるかまをかける

    本当のことを言わせるために、わざとさそいの言葉を言う。

    例文:姉は私に鎌をかけて、昨日の失敗を白状させた。

  36. かゆいところに手が届くかゆいところにてがとどく

    人がしてほしいと思うことに、すみずみまで気をくばっている。

    例文:あの旅館は、かゆいところに手が届くサービスで人気がある。

  37. 体を張るからだをはる

    危険をおそれず、全力で物ごとにあたる。

    例文:子どもを守ろうと、母親は体を張って車の前に立った。

  38. 借りてきた猫かりてきたねこ

    ふだんとちがって、とてもおとなしくしているようす。

    例文:いつもは元気な弟が、知らない家では借りてきた猫のようだった。

  39. 気が合うきがあう

    おたがいの考え方や感じ方が近くて、仲よくできる。

    例文:祖母とは考え方が近く、何を話しても気が合う。

  40. 気が多いきがおおい

    興味がすぐほかへ移り、一つのことを続けられない。

    例文:妹は気が多く、習い事を始めてもすぐ別のものに目移りする。

  41. 気が置けないきがおけない

    えんりょや気づかいがいらず、うちとけて付き合える。

    例文:かれは気が置けない友だちで、何でも話すことができる。

  42. 気が重いきがおもい

    いやなことがあって、心が晴れず、やる気が出ない。

    例文:明日は苦手な発表があるので、朝から気が重い。

  43. 気が利くきがきく

    細かいところまで、よく心づかいができる。

    例文:気が利く妹が、だまってお茶を入れてくれた。

  44. 気が気でないきがきでない

    ものごとが心配で、ほかのことが手につかず落ち着かない。

    例文:弟のむかえがおくれていて、母は気が気でない様子だった。

  45. 気が差すきがさす

    悪いことをしたようで、後ろめたく感じる。

    例文:友だちの消しゴムをだまって使ったままで、気が差した。

  46. 気が済むきがすむ

    したいことをやりきって、思いがすっきりおさまる。

    例文:気が済むまで遊んだらしく、弟はようやく帰ると言い出した。

  47. 気が立つきがたつ

    気持ちがたかぶって、いらいらして落ち着かない。

    例文:ひどい目にあった犬は気が立っていて、人を見るとほえた。

  48. 気が小さいきがちいさい

    ちょっとしたことでもこわがったり、心配したりする。

    例文:気が小さい兄は、人前に出るとすぐ赤くなる。

  49. 気がとがめるきがとがめる

    自分のしたことを悪かったと思い、心の中で自分をせめる。

    例文:友だちの悪口を言ってしまい、帰り道ずっと気がとがめた。

  50. 気がないきがない

    それをしたくない様子で、興味や熱意がない。

    例文:兄は旅行の話に気がないようで、返事もしなかった。

  51. 気が長いきがながい

    のんびりしていて、待たされてもいらいらしない。

    例文:祖父は気が長いので、魚がつれるまで一日中でも待っている。

  52. 気が引けるきがひける

    自信がなかったり相手にすまなく思ったりして、えんりょしたくなる。

    例文:ひとりだけ先に帰るのは、みんなに悪くて気が引ける。

  53. 気が回るきがまわる

    先のことまで考えて、こまかな点にまでよく注意がとどく。

    例文:姉はよく気が回り、旅行の前にかさや薬まで用意していた。

  54. 気が短いきがみじかい

    待つのが苦手で、すぐにおこったりいらいらしたりする。

    例文:祖父は気が短くて、返事がおそいとすぐにおこってしまう。

  55. 気が滅入るきがめいる

    いやなことが続いて、心がしずんでゆううつになる。

    例文:雨の日が何日も続いて、すっかり気が滅入ってしまった。

  56. 狐につままれるきつねにつままれる

    思いがけないことが起きて、何がなんだかさっぱりのみこめないこと。

    例文:さっきまであった財布が消え、狐につままれたようだった。

  57. 狐の嫁入りきつねのよめいり

    日がさしているのに、雨がふること。

    例文:青空なのに雨がふり出して、「狐の嫁入りだね」と母が言った。

  58. 木で鼻をくくるきではなをくくる

    あいそがなく、冷たい態度で人にこたえるようす。

    例文:道をたずねたが、店員は木で鼻をくくったような返事だった。

  59. 気に入るきにいる

    自分の好みにぴったり合って、好きだと思う。

    例文:新しく買ったぼうしがとても気に入って、毎日かぶっている。

  60. 気に食わないきにくわない

    言うことやすることが好きになれず、ふゆかいに思う。

    例文:かれの自まんするような話し方が、どうにも気に食わない。

  61. 気に障るきにさわる

    相手の言葉や行いで、いやな気分になる。

    例文:さっきの言い方が気に障ったらしく、かのじょはだまってしまった。

  62. 木に竹を接ぐきにたけをつぐ

    性質のちがうものをつなぎ合わせて、つり合いがとれないこと。

    例文:和室に赤いソファを置くのは、木に竹を接ぐようなものだ。

  63. 気に病むきにやむ

    終わったことなどを、いつまでもくよくよ思いなやむ。

    例文:テストのまちがいを、いつまでも気に病むことはないよ。

  64. きびすを返すきびすをかえす

    くるりと向きを変えて、元の方へもどる。

    例文:忘れ物に気づき、ぼくはきびすを返して家にもどった。

  65. 肝が据わるきもがすわる

    どんなことにもおどろかず、落ち着いている。

    例文:あの子は肝が据わっていて、大勢の前でも落ち着いて話せる。

  66. 肝に銘じるきもにめいじる

    心のおくに深くきざみつけて、決してわすれない。

    例文:先生の注意を肝に銘じて、二度と同じまちがいをしないと決めた。

  67. 気を落とすきをおとす

    うまくいかないことがあって、がっかりし、心の元気をなくす。

    例文:大切にしていた茶わんがわれてしまった祖母に、「お気を落とさずに。」と言った。

  68. 気を配るきをくばる

    まわりのようすに注意して、行きとどくようにする。

    例文:店長は、お客さんが食べるはやさにまで気を配っている。

  69. 気を取り直すきをとりなおす

    落ちこんだ気持ちをもとにもどして、また元気を出す。

    例文:転んだけれど気を取り直して、もう一度走り出した。

  70. 気を抜くきをぬく

    油断して、しっかり注意すべきところで注意をおこたる。

    例文:試合の終わりに気を抜いたせいで、同点にされた。

  71. 気をのまれるきをのまれる

    相手の勢いにおされて、ひるんでしまう。

    例文:相手の大きな声に気をのまれて、何も言えなくなった。

  72. 気を吐くきをはく

    いきおいよく立派な活やくをして、目立つ。

    例文:大差で負けた試合の中で、新人のゴールだけが気を吐いた。

  73. 気を回すきをまわす

    必要以上に、あれこれ心配したり考えたりする。

    例文:母は、よけいなことにまで気を回さなくていいと言った。

  74. 気を持たせるきをもたせる

    はっきり答えず、その人があてにするような様子を見せる。

    例文:はっきり断らずに気を持たせる返事は、かえって相手に悪い。

  75. 気をもむきをもむ

    よくないことになるのではと、あれこれ心配する。

    例文:試験の結果が出るまで、母は気をもんで何度も電話を見ていた。

  76. 気を許すきをゆるす

    相手を信用して、うちとけた気持ちになる。

    例文:かれは人見知りで、なかなか人に気を許さない。

  77. 気をよくするきをよくする

    ほめられるなどして、うれしくなって調子づく。

    例文:ほめられて気をよくした弟は、さらにはりきって練習した。

  78. 気を悪くするきをわるくする

    言われたことなどで腹が立ち、ふゆかいに感じる。

    例文:じょうだんのつもりだったが、友だちは気を悪くしたようだった。

  79. 釘を刺すくぎをさす

    あとで問題が起きないように、前もってしっかり注意する。

    例文:おくれないように、先生は集合時間について生徒に釘を刺した。

  80. 口がうまいくちがうまい

    相手に気に入られるような話し方が上手である。

    例文:あの店員は口がうまくて、つい余計な物まで買ってしまった。

  81. 口が重いくちがおもい

    あまりしゃべらず、言葉がなかなか出てこない。

    例文:かれは口が重いので、みんなの前ではあまり話さない。

  82. 口がかたいくちがかたい

    ひみつを守って、人にもらさない。

    例文:かの女は口がかたいので、安心して相談できる。

  83. 口が軽いくちがかるい

    ひみつなどを、ついすぐに人に話してしまうこと。

    例文:あの子は口が軽いから、ひみつの話はしないほうがいい。

  84. 口が滑るくちがすべる

    だまっておくべきことを、うっかりしゃべってしまう。

    例文:ひみつのことを、つい口が滑ってみんなに話してしまった。

  85. 口が減らないくちがへらない

    ああ言えばこう言うように、いつまでも言い返す。

    例文:弟は口が減らなくて、注意してもすぐに言い返してくる。

  86. 口が悪いくちがわるい

    ことばづかいが乱暴で、人のいやがることを平気で言う。

    例文:兄は口が悪いが、本当はとても心やさしい人だ。

  87. 口車に乗るくちぐるまにのる

    うまい話にだまされて、相手の思うとおりにされる。

    例文:うまい話にだまされて、友だちの口車に乗ってしまった。

  88. くちばしが黄色いくちばしがきいろい

    経験が少なくて、まだ一人前ではない。

    例文:くちばしが黄色いぼくには、大人の話はまだむずかしい。

  89. 口火を切るくちびをきる

    物ごとのいちばん初めに、きっかけをつくる。

    例文:議長が質問を出して、話し合いの口火を切った。

  90. 口を利くくちをきく

    人と人との間に入って、うまくいくように話をとりもつ。

    例文:友だちが部に入れるように、先ぱいに口を利いてあげた。

  91. 口を切るくちをきる

    会議などで、さいしょに話を言い出す。

    例文:会議では、まず会長が口を切って今年の目標を話した。

  92. 口を酸っぱくするくちをすっぱくする

    同じことを何度もくり返して言う。

    例文:宿題をやりなさいと、母は口を酸っぱくして言っている。

  93. 口を添えるくちをそえる

    話し合いなどで、そばから助けになることばを言う。

    例文:入部をたのみに行くと、先生もいっしょに来て口を添えてくれた。

  94. 口をそろえるくちをそろえる

    大勢の人が、みんな同じことを言う。

    例文:クラス全員が、あの映画はおもしろいと口をそろえて言った。

  95. 口をつぐむくちをつぐむ

    話すのをやめて、何も言わずにだまりこむ。

    例文:自分のまちがいに気づいた弟は、急に口をつぐみ、下を向いた。

  96. 口をとがらせるくちをとがらせる

    ふまんがあって、ふくれたような顔つきになる。

    例文:おやつが少ないと、弟は口をとがらせて文句を言った。

  97. 口を閉ざすくちをとざす

    聞かれても、知っていることをかくして話さない。

    例文:くわしく聞かれたが、かれは最後まで口を閉ざしていた。

  98. 口をぬぐうくちをぬぐう

    悪いことをしたのに、何もなかったようにすましている。

    例文:おやつを食べたのに、口をぬぐって知らないふりをしている。

  99. 口をはさむくちをはさむ

    ほかの人の話のとちゅうで、横から話しだすこと。

    例文:兄弟げんかに、母が口をはさんで二人を止めた。

  100. 口を割るくちをわる

    かくしていたことを、問いつめられてとうとう話すこと。

    例文:とりしらべを受けた犯人は、とうとう口を割った。

  101. 首がつながるくびがつながる

    やめさせられそうだったのに、なんとか今の仕事や立場を続けられる。

    例文:大きなしっぱいをしたが、店長にかばわれて、なんとか首がつながった。

  102. 首が回らないくびがまわらない

    お金のやりくりがつかず、どうにもならない。

    例文:借金が重なって首が回らず、店をたたむことになった。

  103. 首をかしげるくびをかしげる

    不思議に思ったり、うたがわしく思ったりする。

    例文:かれの説明を聞いて、みんなが首をかしげた。

  104. 首をつっこむくびをつっこむ

    自分に関係のうすいことに、興味をもって関わろうとする。

    例文:おせっかいなおじは、すぐ人の話に首をつっこんでくる。

  105. 首を長くするくびをながくする

    楽しみなことを、今か今かと待ちこがれること。

    例文:遠足の日を、みんな首を長くして待っている。

  106. 蜘蛛の子を散らすようくものこをちらすよう

    大勢の人が、あちこちへ一度ににげ散るようす。

    例文:先生が来ると、教室の生徒は蜘蛛の子を散らすように席へもどった。

  107. 雲をつかむようくもをつかむよう

    ぼんやりしていて、はっきりしないようす。

    例文:宝さがしの手がかりが少なすぎて、雲をつかむような話だ。

  108. けがの功名けがのこうみょう

    失敗やまちがいが、思いがけずよい結果につながること。

    例文:道をまちがえたおかげで、すてきな店を見つけたのはけがの功名だ。

  109. 犬猿の仲けんえんのなか

    おたがいにとても仲が悪い間がらのこと。

    例文:二人はクラスで犬猿の仲といわれ、口をきかない。

  110. 故郷に錦を飾るこきょうににしきをかざる

    成功して、りっぱな姿でふるさとへ帰る。

    例文:プロの選手になった兄は、故郷に錦を飾って町の人にむかえられた。

  111. 心が洗われるこころがあらわれる

    美しいものや行いにふれて、心がきれいになる。

    例文:山の上から見た朝日の美しさに、心が洗われる思いがした。

  112. 心が躍るこころがおどる

    うれしさや楽しみで、わくわくする。

    例文:明日からの旅行を思うと、楽しみで心が躍る。

  113. 心に刻むこころにきざむ

    決して忘れないように、強く覚えておく。

    例文:先生の言葉を、いつまでも心に刻んでおこう。

  114. 心に留めるこころにとめる

    忘れないように、いつも気にかけておく。

    例文:先生のお話を心に留めて、これからの生活に生かしたい。

  115. 心にもないこころにもない

    ほんとうの気持ちとはちがうことを言ったりしたりする。

    例文:「きらい」だなんて心にもないことを言って、すぐあやまった。

  116. 心を奪われるこころをうばわれる

    すっかり夢中になって、ほかのことが考えられなくなる。

    例文:夕日にかがやく海の美しさに、心を奪われた。

  117. 心を鬼にするこころをおににする

    かわいそうだと思っても、相手のためにわざときびしくする。

    例文:弟のためを思って、心を鬼にして宿題を手伝わなかった。

  118. 心を寄せるこころをよせる

    ある人やものを好きになって、気にかける。

    例文:姉が心を寄せる相手は、図書委員をしている物静かな先ぱいらしい。

  119. 腰が重いこしがおもい

    なかなか動き出さない。気軽に動こうとしない。

    例文:兄は腰が重くて、たのまれてもなかなか動いてくれない。

  120. 腰が低いこしがひくい

    いばらず、だれにでもていねいに接すること。

    例文:店長は腰が低く、子どもにもていねいに話しかけてくれる。

  121. 小耳にはさむこみみにはさむ

    人の話などを、たまたま少しだけ聞く。

    例文:友だちが転校するといううわさを、小耳にはさんだ。

さ行

  1. さじを投げるさじをなげる

    よくなる見こみがないと考えて、手をつくすのをやめる。

    例文:何度教えてもできない弟に、ついに兄もさじを投げた。

  2. さばを読むさばをよむ

    数や年れいをごまかして、自分に都合よく言う。

    例文:大人に見られたくて、年れいを三つもさばを読んで言った。

  3. 猿芝居さるしばい

    だれにでも見すかされるような、あさはかなたくらみのこと。

    例文:うそ泣きでごまかそうとしたが、すぐに猿芝居だと見やぶられた。

  4. 猿知恵さるぢえ

    目の前のことしか考えない、あさはかな考えのこと。

    例文:宿題をうつして終わらせるなんて、猿知恵にすぎない。

  5. 猿真似さるまね

    意味も考えずに、ただほかの人のまねをすること。

    例文:ほかの人のやり方を猿真似するだけでは、自分の力はのびない。

  6. 座が白けるざがしらける

    みんなで楽しんでいた場の空気が、急にさめてつまらなくなる。

    例文:だれかが急に文句を言い出して、楽しかった会の座が白けた。

  7. 舌が肥えるしたがこえる

    おいしいものを食べなれて、味のよしあしがわかる。

    例文:兄は舌が肥えているので、安い店では満足しない。

  8. 舌が回るしたがまわる

    ことばがなめらかで、よくしゃべる。

    例文:かれは舌が回るので、話し出すと止まらない。

  9. 舌鼓を打つしたつづみをうつ

    おいしいものを味わって、うれしくなる。

    例文:家族みんなで、取れたての魚料理に舌鼓を打った。

  10. 舌の根の乾かぬうちにしたのねのかわかぬうちに

    言い終わってすぐあとに、前の言葉に反することをするようす。

    例文:もうけんかはしないと言った舌の根の乾かぬうちに、弟とけんかを始めた。

  11. 舌を巻くしたをまく

    あまりのすばらしさに、おどろいて感心すること。

    例文:かれの見事なピアノの演奏に、客はみな舌を巻いた。

  12. しっぽをつかむしっぽをつかむ

    悪いことをした証こをおさえて、言いのがれできなくする。

    例文:けいじはどろぼうのしっぽをつかむために、何日も聞きこみを続けた。

  13. しっぽを巻くしっぽをまく

    かなわないと分かって、戦わずに負けをみとめてにげる。

    例文:強い相手を前に、かれはしっぽを巻いて引き下がった。

  14. しのぎを削るしのぎをけずる

    たがいに実力をぶつけて、はげしく争い合う。

    例文:二つの強いチームが、優勝をかけてしのぎを削った。

  15. しびれを切らすしびれをきらす

    待たされすぎて、がまんができなくなる。

    例文:電車がなかなか来なくて、友だちはしびれを切らして歩き出した。

  16. 私腹を肥やすしふくをこやす

    立場を悪く使って、自分だけお金や物を増やす。

    例文:役人が私腹を肥やしていたことが知られ、人々はおこった。

  17. 白羽の矢が立つしらはのやがたつ

    大勢の人の中から、とくに選び出される。

    例文:足の速い兄に、リレーのアンカーとして白羽の矢が立った。

  18. 尻馬に乗るしりうまにのる

    自分で考えず、ほかの人の言動につられてまねをすること。

    例文:かれの尻馬に乗って、ぼくも先生の悪口を言ってしまった。

  19. 尻切れとんぼしりきれとんぼ

    物ごとがとちゅうでとぎれて、きちんと終わらないこと。

    例文:やる気が続かず、日記はいつも尻切れとんぼで終わる。

  20. 尻に敷くしりにしく

    妻が夫を軽く見て、自分の思い通りに動かす。

    例文:母は父を尻に敷いていて、家のことは何でも母が決める。

  21. 尻に火がつくしりにひがつく

    しめ切りなどがせまって、あわてて取りかかる。

    例文:宿題を夏休みの最後の日までためて、ようやく尻に火がついた。

  22. 心血を注ぐしんけつをそそぐ

    ありったけの心と力をそそぎこんで、一つのことに取り組む。

    例文:三年間、心血を注いで作った作品が、コンクールで賞をとった。

  23. 地団太を踏むじだんだをふむ

    くやしくて、足を何度も強くふみならす。

    例文:あと一点でおしくも負け、弟は地団太を踏んでくやしがった。

  24. 雀の涙すずめのなみだ

    ほんの少しだけで、ないに等しいほど量が少ないこと。

    例文:今月のおこづかいは、雀の涙ほどしか残っていない。

  25. すねをかじるすねをかじる

    自分でかせがず、親に生活の世話をしてもらうこと。

    例文:大学を出ても、まだ親のすねをかじっている兄を母がしかった。

  26. 図に乗るずにのる

    うまくいくので、いい気になってつけあがる。

    例文:ほめられてすっかり図に乗り、宿題もやらずに遊んでばかりいる。

  27. 精を出すせいをだす

    いっしょうけんめいに仕事や勉強にはげむ。

    例文:兄は大会に向けて、毎日の練習に精を出している。

  28. 関の山せきのやま

    せいいっぱいやっても、それぐらいが限度であること。

    例文:今のぼくの力では、二位に入るのが関の山だ。

  29. 背に腹はかえられぬせにはらはかえられぬ

    大切なことのためなら、ほかをあきらめるのもしかたがない。

    例文:背に腹はかえられぬと思い、大事なゲームを売ってお金にした。

  30. そりが合わないそりがあわない

    おたがいの気持ちや考え方がぴったりせず、仲よくなれない。

    例文:あの二人は性格が正反対で、どうもそりが合わないようだ。

た行

  1. 高が知れるたかがしれる

    程度がだいたい分かっていて、それほどのものではない。

    例文:子どものおこづかいで買えるものなど、高が知れている。

  2. 高嶺の花たかねのはな

    見ているだけで、手に入れることができないもの。

    例文:あの有名なスポーツカーは、ぼくには高嶺の花だ。

  3. 高飛車たかびしゃ

    相手を頭からおさえつけるような、いばった態度。

    例文:高飛車な言い方をされて、思わず言い返したくなった。

  4. 高みの見物たかみのけんぶつ

    自分には関係ないので、安全な所からなりゆきをながめている。

    例文:友達の言い争いを、ぼくは少しはなれて高みの見物をしていた。

  5. 高をくくるたかをくくる

    せいぜいこの程度だろうと軽く見て、油断する。

    例文:今度のテストは楽だと高をくくって、ほとんど勉強しなかった。

  6. 竹を割ったようたけをわったよう

    性格がさっぱりしていて、かくしごとやこだわりがないようす。

    例文:かれは竹を割ったような性格で、だれからも好かれている。

  7. 盾に取るたてにとる

    自分の言い分を通すために、あることを口実にする。

    例文:弟は宿題を盾に取って、お手伝いをことわった。

  8. 棚に上げるたなにあげる

    自分に都合の悪いことには、ふれないでおく。

    例文:自分のことは棚に上げて、人の失敗ばかり責めてはいけない。

  9. 玉にきずたまにきず

    ほとんど完全でよいのに、ほんの少しだけ欠点がある。

    例文:とてもやさしい人だが、約束の時間におくれるのが玉にきずだ。

  10. たもとを分かつたもとをわかつ

    それまでいっしょにいた人と別れて、それぞれの道を行く。

    例文:長年組んでいた友人と、考え方がちがい、たもとを分かつことになった。

  11. 断末魔だんまつま

    命が終わるまぎわ。また、ひどい苦しみのたとえ。

    例文:断末魔のようなさけび声が聞こえて、おどろいて外を見た。

  12. 血が騒ぐちがさわぐ

    わくわくする気持ちがおさえられず、体がうずうずするほど心がおどる。

    例文:祭りのたいこの音を聞くと、いつも血が騒ぐ。

  13. 竹馬の友ちくばのとも

    おさないころから仲よくしている友達。

    例文:あの人とは小学校に入る前からの竹馬の友だ。

  14. 地に落ちるちにおちる

    それまでの評判や信用が、すっかりなくなる。

    例文:うそがばれて、かれへの信用は地に落ちた。

  15. 血の気が引くちのけがひく

    おそろしさやおどろきで、顔が青くなる。

    例文:道路に飛び出した子を見て、母は血の気が引く思いがした。

  16. 血も涙もないちもなみだもない

    人としての思いやりやあわれみの心がまったくない。

    例文:血も涙もない言い方で、かれは友だちのたのみをことわった。

  17. つぶぞろいつぶぞろい

    すぐれた人や物ばかりが集まっていること。

    例文:今年の野球部は、うでの立つ選手ばかりのつぶぞろいだ。

  18. 爪に火をともすつめにひをともす

    お金やものをむだにせず、とてもつつましく暮らす。

    例文:おじいさんは爪に火をともすようにして貯金し、家を建てた。

  19. 面の皮が厚いつらのかわがあつい

    あつかましくて、はじを知らない。

    例文:ひどいことをしておいて平気でいるなんて、面の皮が厚い。

  20. 面の皮を剝ぐつらのかわをはぐ

    ずうずうしい人の本当のすがたをあばいて、はじをかかせる。

    例文:集めたしょうこを示して、うそつきの面の皮を剝いでやった。

  21. 鶴の一声つるのひとこえ

    えらい人のひとことで、みんなの意見が決まること。

    例文:意見が分かれたが、校長先生の鶴の一声で運動会の日が決まった。

  22. 手あかがつくてあかがつく

    多くの人に使われて、新しい感じがなくなる。

    例文:そのアイデアはもう手あかがついていて、おもしろみがない。

  23. 手が空くてがあく

    仕事が終わって、ほかのことをする時間ができる。

    例文:しゅくだいが終わって手が空いたので、犬の散歩に行った。

  24. 手がかかるてがかかる

    世話やめんどうなことが、たくさん必要である。

    例文:生まれたばかりの妹は、まだ手がかかるので母はいそがしそうだ。

  25. 手がこむてがこむ

    細かいところまで、ていねいに工夫してつくってある。

    例文:この模型は部品まで手がこんでいて、本物そっくりだ。

  26. 手がつけられないてがつけられない

    あまりにひどくて、だれにもおさえたり直したりできない。

    例文:かれは一度おこり出すと、だれにも手がつけられない。

  27. 手が届くてがとどく

    世話や注意がすみずみまで行きわたる。また、努力すれば手に入る。

    例文:ようやく手が届くねだんになったので、新しい自転車を買った。

  28. 手が離れるてがはなれる

    子どもが育って、世話をしなくてもよくなる。

    例文:末の妹の手が離れたので、母はまた働きに出ることにした。

  29. 手ぐすね引くてぐすねひく

    準備を整えて、今か今かと待ちかまえる。

    例文:相手チームは、ぼくたちが来るのを手ぐすね引いて待っていた。

  30. 手塩にかけるてしおにかける

    自分でめんどうを見て、大切に育てる。

    例文:祖父が手塩にかけて育てたトマトを、みんなでいただいた。

  31. 手玉に取るてだまにとる

    相手を思いのままに、あしらいふりまわす。

    例文:口のうまい店員に手玉に取られて、母は高い物を買ってしまった。

  32. 手取り足取りてとりあしとり

    ひとつひとつ、細かいところまでていねいに教えるようす。

    例文:入部したばかりのころ、先ぱいが手取り足取り教えてくれた。

  33. 手に汗をにぎるてにあせをにぎる

    はらはらして、きんちょうしながら見守る。

    例文:決勝戦は同点のまま延長に入り、客席は手に汗をにぎって見守った。

  34. 手に余るてにあまる

    自分の力では、うまくあつかえないこと。

    例文:この問題はむずかしすぎて、わたしの手に余る。

  35. 手に負えないてにおえない

    思いどおりにならず、どうにもあつかえないこと。

    例文:このいたずらっ子たちは、ぼくの手に負えない。

  36. 手につかないてにつかない

    ほかのことが気になって、していることに集中できない。

    例文:明日の試合が気になって、勉強が手につかない。

  37. 手に乗るてにのる

    相手の考えたたくらみにはまって、思いどおりに動かされる。

    例文:うまい話につられて、まんまと相手の手に乗ってしまった。

  38. 手のひらを返すてのひらをかえす

    それまでの態度を、急にがらりと変える。

    例文:人気が出たとたん、前は相手にしなかった人たちが手のひらを返して話しかけてきた。

  39. 手も足も出ないてもあしもでない

    相手が強すぎたり問題がむずかしすぎたりして、どうにもならないこと。

    例文:強い相手に手も足も出ず、あっという間に負けた。

  40. 手を打つてをうつ

    問題や事態に対して、うまくいくように対策をとる。

    例文:お客さんがへる前に、早めに手を打って新しいサービスを始めた。

  41. 手を切るてをきる

    悪い仲間との付き合いなど、これまでの関係をやめる。

    例文:かれは悪い仲間と手を切って、まじめに勉強を始めた。

  42. 手を下すてをくだす

    人にまかせず、自分で直接そのことを行う。

    例文:社長は部下にまかせず、自らその問題に手を下した。

  43. 手を加えるてをくわえる

    よくなるように、直したりつけたしたりする。

    例文:作文に手を加えて、もっと分かりやすい文にした。

  44. 手をこまねくてをこまねく

    何もしないで、そばで見ているだけでいること。

    例文:かれは友だちが困っているのに、手をこまねいて見ていた。

  45. 手を染めるてをそめる

    あることに、かかわりをもちはじめる。

    例文:かれは悪いことに手を染めて、みんなからの信用をなくした。

  46. 手を抜くてをぬく

    やるべきことを、わざとおろそかにする。

    例文:そうじの手を抜いたので、先生にやり直しを言われた。

  47. 手を引くてをひく

    それまでかかわっていたことを、やめてはなれる。

    例文:あぶない仕事だと分かり、かれはその計画から手を引いた。

  48. 手を広げるてをひろげる

    仕事や商売などのはんいを、大きくして行う。

    例文:兄は飲食店で成功し、次は旅行の仕事にも手を広げた。

  49. 手を焼くてをやく

    あつかい方が分からなくて、たいへん困ること。

    例文:弟のわがままには、母もほとほと手を焼いている。

  50. 手をわずらわすてをわずらわす

    ほかの人にたのんで、めんどうをかける。

    例文:いそがしいところ、先生の手をわずらわせて申しわけありません。

  51. てんてこまいてんてこまい

    いそがしくて、あわてふためくこと。

    例文:お客さんが一度にたくさん来て、店はてんてこまいだった。

  52. 頭角を現すとうかくをあらわす

    多くの人の中で、才能や力がとくに目立ってくる。

    例文:入部して一年で、かれはチームの中で頭角を現した。

  53. 峠を越すとうげをこす

    いちばん危ない時期やきびしい時期が過ぎる。

    例文:高かった熱も下がり、祖母の病気は峠を越したようだ。

  54. 当を得るとうをえる

    物事の筋道に合っていて、正しい。

    例文:先生のその説明は当を得ていて、みんなが納得した。

  55. とどのつまりとどのつまり

    いろいろあったすえの結果。けっきょく。

    例文:話し合いはまとまらず、とどのつまり、中止になった。

  56. 飛ぶ鳥を落とす勢いとぶとりをおとすいきおい

    力や人気がとても強く、おそれるものがないほどの勢いのこと。

    例文:そのアイドルは、飛ぶ鳥を落とす勢いでテレビに出ている。

  57. 途方に暮れるとほうにくれる

    どうしたらよいか分からず、すっかり困りはてる。

    例文:知らない町でまよってしまい、地図もなくて途方に暮れた。

  58. 虎の子とらのこ

    とても大切にして、手ばなさずにしまっておくお金や品物。

    例文:お年玉をためた五千円は、ぼくの虎の子だ。

  59. 取りつく島もないとりつくしまもない

    相手がつめたくて、話しかけるきっかけも見つからない。

    例文:何を聞いても返事をしてくれず、取りつく島もなかった。

  60. 堂に入るどうにいる

    身についていて、なれたようすでりっぱにこなす。

    例文:新入生なのに、あいさつのスピーチが堂に入っていて感心した。

  61. どこの馬の骨どこのうまのほね

    どんな生まれの人かわからない人を、ばかにして言うことば。

    例文:どこの馬の骨ともわからない人に、大事な話はできないと言われた。

  62. どこ吹く風どこふくかぜ

    人の言うことなどまったく気にせず、知らん顔をするようす。

    例文:先生に注意されても、かれはどこ吹く風という顔をしていた。

な行

  1. 梨のつぶてなしのつぶて

    手紙や連らくを出しても、返事がまったく来ないこと。

    例文:何通もメールを送ったが、梨のつぶてのままだ。

  2. 波風が立つなみかぜがたつ

    なかよくしていたのに、もめごとやいざこざがおこる。

    例文:お金のことで、親せきの間に波風が立った。

  3. 涙に暮れるなみだにくれる

    かなしみのあまり、泣いてばかりいる。

    例文:大事なペットをなくして、妹は一日じゅう涙に暮れていた。

  4. 涙をのむなみだをのむ

    くやしさや悲しさを、ぐっとがまんする。

    例文:決勝戦で一点差で負け、チームの全員が涙をのんだ。

  5. 苦虫をかみつぶしたようにがむしをかみつぶしたよう

    とてもきげんが悪く、不ゆかいそうな顔つきのようす。

    例文:父は苦虫をかみつぶしたような顔で、通知表をながめた。

  6. 二足のわらじをはくにそくのわらじをはく

    ふつうは両立しないはずの二つの仕事を、一人でかけもちする。

    例文:医者の仕事をしながら本も書いて、二足のわらじをはいている。

  7. 二の足を踏むにのあしをふむ

    あれこれ考えて、やる決心がつかずためらう。

    例文:値段が高すぎて、新しいゲーム機を買うのに二の足を踏んだ。

  8. 二の句がつげないにのくがつげない

    あきれたりおどろいたりで、続けて言うことばが出てこない。

    例文:あまりにひどい言いわけに、二の句がつげなかった。

  9. 二の舞を演じるにのまいをえんじる

    前の人と同じ失敗を、くり返してしまう。

    例文:兄の失敗を見ていたのに、ぼくも二の舞を演じてしまった。

  10. 抜き差しならないぬきさしならない

    身動きがとれず、どうにもならない。

    例文:秘密がばれてしまい、ぼくは抜き差しならない立場になった。

  11. 猫なで声ねこなでごえ

    相手に気に入られようと、わざと出すあまえたやさしい声。

    例文:妹は、おこづかいがほしいときだけ猫なで声を出す。

  12. 猫の手も借りたいねこのてもかりたい

    いそがしすぎて、だれでもいいから手伝いがほしいこと。

    例文:文化祭の前日は、猫の手も借りたいほどいそがしかった。

  13. 猫の額ねこのひたい

    庭や土地が、ほんのちょっとの広さしかないようす。

    例文:わが家の庭は猫の額ほどだが、花を育てている。

  14. 猫の目ねこのめ

    物事が、すぐにころころ変わること。

    例文:山の天気は猫の目のように変わるから、かさを持っていこう。

  15. 猫も杓子もねこもしゃくしも

    どんな人もみんな、同じことをするようす。

    例文:冬休み前は、猫も杓子も同じゲームの話ばかりしていた。

  16. 猫をかぶるねこをかぶる

    本当の性格をかくして、おとなしそうにふるまうこと。

    例文:かれは先生の前では猫をかぶって、とてもおとなしい。

  17. 根に持つねにもつ

    いやなことをされたうらみを、いつまでも忘れずにいる。

    例文:けんかのことを根に持って、兄はなかなか口をきいてくれない。

  18. 根掘り葉掘りねほりはほり

    細かいことまで、しつこくたずねるようす。

    例文:母は友達のことを、根掘り葉掘り聞いてきた。

  19. 寝耳に水ねみみにみず

    とつぜん知らされて、ひどくおどろく。

    例文:転校するという話は、ぼくにとって寝耳に水だった。

  20. 根も葉もないねもはもない

    なんの理由もしょうこもなく、でたらめであること。

    例文:根も葉もないうわさが広がって、かれは困っている。

  21. 音をあげるねをあげる

    くるしさにたえられず、もうだめだと弱音をはく。

    例文:走りこみがきつくて、とうとう音をあげて休んだ。

  22. 根を下ろすねをおろす

    新しい場所に、しっかり落ち着いて住みつく。

    例文:祖父は北海道からひっこして、この町に根を下ろした。

  23. のどから手が出るのどからてがでる

    ほしくてたまらず、がまんできないほどであること。

    例文:のどから手が出るほどほしかった本を、ついに買えた。

  24. 乗りかかった船のりかかったふね

    いったん始めたことは、と中でやめられない。

    例文:乗りかかった船だから、この計画は最後までやりぬくつもりだ。

は行

  1. 歯が浮くはがうく

    気どった言葉やおせじを聞いて、ぞっとして不快になる。

    例文:歯が浮くようなおせじを聞かされて、思わず顔をしかめた。

  2. 歯が立たないはがたたない

    相手の力が上すぎて、まったく競い合えないこと。

    例文:相手は全国一の選手で、ぼくの力では歯が立たなかった。

  3. 箔が付くはくがつく

    経験やかたがきなどによって、値うちや信用が高まる。

    例文:海外で学んだ経験があるので、かれの経歴にも箔が付いた。

  4. 白紙に戻すはくしにもどす

    それまでのことをなかったことにして、最初からやり直す。

    例文:計画が行きづまったので、いったん白紙に戻すことにした。

  5. 薄氷を踏むはくひょうをふむ

    とてもあぶないことを、ひやひやしながらする。

    例文:ミスが許されない場面で、薄氷を踏む思いでボールをけった。

  6. 歯車がかみ合わないはぐるまがかみあわない

    物事がうまく進まず、おたがいにくいちがう。

    例文:二人の考えがちがいすぎて、話し合いでも歯車がかみ合わなかった。

  7. 橋を渡すはしをわたす

    二つの間に立って、うまく話がまとまるようにする。

    例文:兄は、けんかをした二人の間に橋を渡して、仲直りさせた。

  8. 旗色が悪いはたいろがわるい

    試合や争いで、形勢が不利なようす。

    例文:後半に入って点を取られ、わがチームの旗色が悪くなった。

  9. 畑違いはたけちがい

    自分の専門や仕事の分野とは、ちがうこと。

    例文:かれは音楽の先生だが、数学の質問は畑違いで答えられない。

  10. 破竹の勢いはちくのいきおい

    止められないほど、はげしくさかんに進むようす。

    例文:破竹の勢いで勝ち進み、ついに決勝まで来た。

  11. 蜂の巣をつついたようはちのすをつついたよう

    大ぜいの人がいっせいにさわぎ出して、手がつけられなくなるようす。

    例文:とつぜんの停電で、教室は蜂の巣をつついたようなさわぎになった。

  12. 八方ふさがりはっぽうふさがり

    どの方向にもじゃまがあって、打つ手がまったくないこと。

    例文:どの学校にも断られ、八方ふさがりで頭をかかえている。

  13. 鳩が豆鉄砲を食ったようはとがまめでっぽうをくったよう

    とつぜんのことにおどろいて、ぽかんとしているようす。

    例文:急に名前を呼ばれ、弟は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。

  14. 鼻息が荒いはないきがあらい

    やる気が満ちていて、いきおいがさかんである。

    例文:兄は、今年こそ大会で優勝するぞと鼻息が荒い。

  15. 鼻が利くはながきく

    においをかぎ分けるのが得意で、得になることや危険を早く見つける。

    例文:弟は鼻が利くので、台所のカレーのにおいにすぐ気づく。

  16. 花が咲くはながさく

    思い出話などで、話がもり上がってにぎやかになる。

    例文:久しぶりに会った友達と、昔の思い出話に花が咲いた。

  17. 鼻が高いはながたかい

    じまんに思って、得意な気持ちになること。

    例文:弟が全国大会で入賞して、兄として鼻が高い。

  18. 鼻であしらうはなであしらう

    相手をばかにして、冷たくあつかう。

    例文:かれのていあんを、兄は鼻であしらって取り合わなかった。

  19. 鼻にかけるはなにかける

    じまんして、とくいになって、えらそうにする。

    例文:かれは成績のよいことを鼻にかけて、人をばかにする。

  20. 鼻につくはなにつく

    同じことが続いて、あきあきしていやな感じがする。

    例文:いつもじまん話ばかりで、かれの言い方が鼻についてきた。

  21. 鼻持ちならないはなもちならない

    言うことやすることがいやみで、がまんできない。

    例文:じまん話ばかりするかれの態度は、鼻持ちならない。

  22. 花も実もあるはなもみもある

    見かけがよいだけでなく、中身もすぐれている。

    例文:かれの作る料理は、見た目も味もよい、花も実もある一品だ。

  23. 鼻を明かすはなをあかす

    思いがけないやり方で相手を負かし、びっくりさせること。

    例文:いつも負けていたチームに勝ち、ついに相手の鼻を明かした。

  24. 鼻を折るはなをおる

    いばっている人をやりこめて、じまんする気持ちをくじくこと。

    例文:自信たっぷりの相手の鼻を折る、見事な逆転勝ちだった。

  25. 花を持たせるはなをもたせる

    手がらや勝ちを相手にゆずって、相手が目立つようにしてあげる。

    例文:自分でもシュートできたが、先ぱいに花を持たせてパスを出した。

  26. 歯に衣着せぬはにきぬきせぬ

    思ったことを、えんりょせずにはっきり言うこと。

    例文:かれは歯に衣着せぬ言い方で、おかしいところはおかしいと言う。

  27. 羽をのばすはねをのばす

    きびしさからはなれ、のびのびと自由にすごすこと。

    例文:テストが終わったので、今日は思いきり羽をのばそう。

  28. 歯の根が合わないはのねがあわない

    こわさやひどい寒さで、体がふるえて止まらない。

    例文:雪の中で長い間待たされて、歯の根が合わなくなった。

  29. 羽振りがよいはぶりがよい

    お金や地位があって、世の中で勢いがある。

    例文:おじは店が大当たりして、このごろ羽振りがよいようだ。

  30. 羽目を外すはめをはずす

    調子にのって、ほどよい程度をこえてさわぐ。

    例文:遠足で楽しくなりすぎて、少し羽目を外してしまった。

  31. 腹が黒いはらがくろい

    人の前ではやさしくしながら、心の中ではわるい考えをもっていること。

    例文:あの人は腹が黒いから、うまい話を持ちかけられても信じてはいけない。

  32. 腹に一物はらにいちもつ

    ことばには出さず、心の中に何かたくらみをもっている。

    例文:にこにこ笑っているが、腹に一物ありそうで油断できない。

  33. はらわたがちぎれるはらわたがちぎれる

    とてもかなしくて、たえられないほどつらい。

    例文:愛犬と別れる日、はらわたがちぎれる思いだった。

  34. 腹を決めるはらをきめる

    迷っていたことについて、こうすると心を決める。

    例文:ぼくは中学受験をすると、ようやく腹を決めた。

  35. 腹を据えるはらをすえる

    かくごを決めて、どっしりと落ち着く。

    例文:失敗しても責任は自分がとると、腹を据えて話し合いにのぞんだ。

  36. 腹を割るはらをわる

    かくさずに本心を打ち明け、正直に話し合うこと。

    例文:けんかをした友だちと腹を割って話し、仲直りできた。

  37. 場数をふむばかずをふむ

    いろいろな経験を重ねて、なれる。

    例文:場数をふんだおかげで、人前で話すのにもだいぶなれてきた。

  38. 化けの皮を剝ぐばけのかわをはぐ

    かくしていた本当の姿をあばく。

    例文:いい人のふりをしていた男の化けの皮を剝ぐ記事が出た。

  39. 火がついたようひがついたよう

    赤ちゃんなどが、激しく大声で泣くようす。

    例文:赤ちゃんは、おなかがすくと火がついたように泣きだす。

  40. ひざが笑うひざがわらう

    つかれてひざに力が入らず、がくがくとふるえる。

    例文:長い山道を下りると、ひざが笑って、うまく歩けなかった。

  41. ひざを正すひざをただす

    姿勢をきちんとして、まじめな気持ちで聞く。

    例文:校長先生のお話が始まると、みんなひざを正して聞いた。

  42. ひざを乗り出すひざをのりだす

    話に強く興味をひかれて、体を前に出す。

    例文:宝のありかの話になると、みんなひざを乗り出して聞いた。

  43. 一息入れるひといきいれる

    仕事や運動のとちゅうで、少し休む。

    例文:朝から勉強していたので、お茶を飲んで一息入れることにした。

  44. 火に油をそそぐひにあぶらをそそぐ

    さわぎやいかりなど、すでにはげしいものを、さらにはげしくしてしまう。

    例文:けんかをしている二人に文句を言うと、火に油をそそぐことになる。

  45. 非の打ちどころがないひのうちどころがない

    悪いところやまちがいがなく、完全である。

    例文:かのじょのピアノの演奏は、非の打ちどころがないほど見事だった。

  46. 火の消えたようひのきえたよう

    急に活気がなくなって、ひっそりとさびしくなるようす。

    例文:祭りが終わると、町は火の消えたようにしずかになった。

  47. 火の車ひのくるま

    お金のやりくりが、たいへん苦しいこと。

    例文:店の売り上げが落ち、家の暮らしは火の車だ。

  48. 日の目を見るひのめをみる

    かくれていたものが、世の中に出てみとめられる。

    例文:十年かけた発明が、ようやく日の目を見ることになった。

  49. 火花を散らすひばなをちらす

    たがいに負けまいと、はげしく争う。

    例文:決勝戦では、二人の選手が最後まで火花を散らした。

  50. 火ぶたを切るひぶたをきる

    戦いや試合、競争などを、いよいよ始める。

    例文:開会式のあと、両チームは第一試合で熱戦の火ぶたを切った。

  51. 火を見るよりも明らかひをみるよりもあきらか

    うたがう余地がないほど、はっきりしている。

    例文:この点数では合格できないことは、火を見るよりも明らかだ。

  52. 風前の灯ふうぜんのともしび

    今にもほろびそうで、とても危ない状態。

    例文:勝つ見こみが小さくなり、チームの優勝は風前の灯となった。

  53. 袋のねずみふくろのねずみ

    追いつめられて、にげ道がなくなること。

    例文:出口をふさがれた犯人は、袋のねずみだった。

  54. 二つ返事ふたつへんじ

    たのまれたことを、すぐに引き受けること。

    例文:遊びにさそわれ、ぼくは二つ返事で行くと答えた。

  55. 筆が立つふでがたつ

    文章を書くのが、とても上手である。

    例文:兄は筆が立つので、学級新聞の記事をいつもまかされる。

  56. 筆を入れるふでをいれる

    人の書いた文章や絵などに、手を加えて直す。

    例文:先生は私の作文に、いくつか筆を入れてくださった。

  57. 筆を執るふでをとる

    文章や絵などを、じっくりと書き始める。

    例文:作家は数年ぶりに筆を執り、新しい物語を書き始めた。

  58. 腑に落ちないふにおちない

    どうしても理由が分からず、なっとくできない。

    例文:かれがとつぜんおこり出した理由が、どうも腑に落ちない。

  59. 舟をこぐふねをこぐ

    いねむりをして、体が前後にゆれる。

    例文:昼ごはんのあとの授業で、ついうとうとして舟をこいでしまった。

  60. 風呂敷を広げるふろしきをひろげる

    できもしないような、すごい話や計画を口にする。

    例文:兄は「世界一周をする」と風呂敷を広げたが、お金がなかった。

  61. へそを曲げるへそをまげる

    きげんをそこねて、素直に言うことをきかなくなる。

    例文:弟はおやつを減らされ、へそを曲げて部屋にこもった。

  62. 弁慶の泣き所べんけいのなきどころ

    強い人でも、ぶつけると泣くほどいたい所。むこうずね。また、ただ一つの弱点。

    例文:弁慶の泣き所を机の角にぶつけて、思わずとびあがった。

  63. 頬が落ちるほおがおちる

    食べ物が、とろけるようにとてもおいしい。

    例文:祖母が作ったもものゼリーは、頬が落ちるほどおいしかった。

  64. 頬がゆるむほおがゆるむ

    うれしくて、顔つきがやわらぎ、思わず笑顔になる。

    例文:合格の知らせを聞いて、父の頬がゆるんだ。

  65. 頬をふくらませるほおをふくらませる

    ふまんな気持ちを、むっとした顔つきで表す。

    例文:妹はおもちゃを取り上げられ、頬をふくらませてだまりこんだ。

  66. 骨身にしみるほねみにしみる

    寒さやつらさなどが、体や心のおくまで深く感じられる。

    例文:雪の降る朝の寒さが、うす着の体には骨身にしみた。

  67. 骨を折るほねをおる

    ほかの人のために、苦労して力をつくすこと。

    例文:友だちのために、新しい家を見つけようと骨を折った。

  68. 本腰を入れるほんごしをいれる

    本気になって、しっかり取りかかる。

    例文:夏休みが終わるころ、ようやく本腰を入れて勉強を始めた。

  69. 棒に振るぼうにふる

    せっかくの努力やチャンスを、むだにしてしまう。

    例文:たった一度の不注意で、これまでの努力を棒に振った。

ま行

  1. 間が抜けるまがぬける

    ぼんやりしていて、大事なところが足りない。

    例文:ぼくは間が抜けていて、お弁当を忘れて学校に来てしまった。

  2. 間が悪いまがわるい

    ちょうどよい時と合わず、ぐあいがよくない。

    例文:電話をかけたら、ちょうど食事中で間が悪かった。

  3. 幕が開くまくがあく

    劇や行事などが始まる。また、新しい物ごとが始まる。

    例文:ついに文化祭の幕が開き、校内は大勢の人でにぎわった。

  4. 幕が下りるまくがおりる

    劇や行事などが終わる。また、物ごとが終わる。

    例文:全員の笑顔の中で、三日間の合宿の幕が下りた。

  5. 幕を切って落とすまくをきっておとす

    待ちに待った行事や試合などを、はなばなしく始める。

    例文:開会式で、夏の全国大会の幕が切って落とされた。

  6. 的を射るまとをいる

    物ごとの大事な点を、ぴたりとつかむ。

    例文:先生の話は的を射ていて、だれも言い返せなかった。

  7. まな板の鯉まないたのこい

    どうなるかを相手にまかせ、じたばたしてもどうにもならない状態。

    例文:試験の結果を待つだけの今は、まな板の鯉の気分だ。

  8. 眉をひそめるまゆをひそめる

    いやな気持ちや心配から、顔をしかめる。

    例文:電車の中で大声で話す人に、まわりの客が眉をひそめた。

  9. 見得を切るみえをきる

    大げさなしぐさやことばで、自信があることを見せつける。

    例文:かれは「ぼくにまかせろ」と、みんなの前で見得を切った。

  10. 神輿を担ぐみこしをかつぐ

    人をおだてて、中心に立たせて持ち上げる。

    例文:かれを委員長にしようと、クラスみんなで神輿を担いだ。

  11. 水入らずみずいらず

    家族や親しい人だけで、ほかの人がまじらないこと。

    例文:久しぶりに、家族水入らずで温泉旅行に出かけた。

  12. 水掛け論みずかけろん

    おたがいに自分が正しいと言い張って、いつまでも決まらない言い合い。

    例文:どちらが先に着いたかは水掛け論になり、けっきょく決まらなかった。

  13. 水と油みずとあぶら

    性質が合わず、仲よくできないこと。

    例文:考え方が正反対の二人は、水と油でよくけんかになる。

  14. 水に流すみずにながす

    過ぎたもめごとやいやなことを、なかったことにする。

    例文:もうけんかのことは水に流して、また仲よくしよう。

  15. 水の泡みずのあわ

    それまでの努力が、むだになること。

    例文:最後に一点を取られ、これまでの努力が水の泡となった。

  16. 水も滴るみずもしたたる

    若々しくみずみずしいほど、美しいようす。

    例文:水も滴るような青年が現れて、教室がざわついた。

  17. 水を打ったようみずをうったよう

    大勢の人がいる場所が、しんと静まりかえるようす。

    例文:校長先生が話し始めると、体育館は水を打ったようになった。

  18. 水を得た魚のようみずをえたさかなのよう

    自分に合った場所で、いきいきと活やくするようす。

    例文:絵のコンクールで、弟は水を得た魚のように筆を走らせた。

  19. 水を差すみずをさす

    うまくいっている話や仲を、じゃまして悪くする。

    例文:みんなが楽しくもり上がっているところに、兄の一言が水を差した。

  20. みそをつけるみそをつける

    失敗して、評判やたいめんを悪くする。

    例文:最後のところでまちがえて、せっかくの発表にみそをつけてしまった。

  21. 道草を食うみちくさをくう

    行くとちゅうで、ほかのことをして時間を使う。

    例文:学校の帰りに道草を食って、帰りがおそくなった。

  22. 三日坊主みっかぼうず

    あきっぽく、何をしても長続きしないこと。

    例文:毎日走ると決めたのに、三日坊主で終わってしまった。

  23. 身に余るみにあまる

    自分の力や立場にくらべて、もったいないほどありがたい。

    例文:このような賞をいただけるとは、身に余る光栄です。

  24. 身に覚えがないみにおぼえがない

    自分がやったというおぼえが、まったくない。

    例文:ぬすんだと言われたが、まったく身に覚えがないとこたえた。

  25. 身につくみにつく

    学んだ知識や技が、自分のものになる。

    例文:毎日の練習で、ピアノのひき方がしっかり身についた。

  26. 身につまされるみにつまされる

    人の苦しみを、自分のことのように感じる。

    例文:かれの失敗の話を聞いて、身につまされる思いがした。

  27. 身になるみになる

    自分のためになって、あとで役に立つ。

    例文:失敗した経験も、のちのち身になるはずだ。

  28. 身の程を知るみのほどをしる

    自分の力や立場がどのくらいかをよく分かっていて、出すぎたことをしない。

    例文:かれは身の程を知って、むりな目標はたてなかった。

  29. 耳が痛いみみがいたい

    自分の弱いところを人に言いあてられ、聞いていて苦しくなること。

    例文:練習をさぼりがちなぼくにとって、先生のお説教は耳が痛い。

  30. 耳に入れるみみにいれる

    ある話を、その人に聞かせて知らせる。

    例文:この件は、早めに校長先生の耳に入れておこう。

  31. 耳にするみみにする

    人の話やうわさなどが、自然に聞こえてくる。

    例文:駅で友だちの引っこしのうわさを耳にした。

  32. 耳にたこができるみみにたこができる

    同じ話を何度も聞かされて、いやになること。

    例文:宿題をしなさいと、耳にたこができるほど言われた。

  33. 耳を貸すみみをかす

    人の話に注意を向けて、聞こうとする。

    例文:かれは友達の忠告に、まったく耳を貸さなかった。

  34. 耳をそろえるみみをそろえる

    お金などの必要な分を、全部そろえて用意すること。

    例文:ぼくは貯金から、新しい自転車の代金を耳をそろえてはらった。

  35. 身もふたもないみもふたもない

    あまりにはっきり言いすぎて、思いやりもゆとりもない。

    例文:「どうせ無理だよ」と言うのは、身もふたもない言い方だ。

  36. 身を固めるみをかためる

    ふらふらした生活をやめて、家庭を持ち、落ち着く。

    例文:兄は就職して三年がたち、そろそろ身を固めるつもりだ。

  37. 実を結ぶみをむすぶ

    長く続けてきた努力が、ついによい成果になる。

    例文:毎日のれんしゅうが実を結び、ついに大会で優勝した。

  38. 虫がいいむしがいい

    自分に都合のよいことだけを考えて、ずうずうしいこと。

    例文:宿題を人にやらせて自分は遊ぶなんて、虫がいい話だ。

  39. 虫が好かないむしがすかない

    はっきりした理由はないのに、なんとなく気に入らないこと。

    例文:あの人はどうも虫が好かないが、なぜかは自分でもわからない。

  40. 虫酸が走るむしずがはしる

    ひどくきらいで、思い出すだけでも不ゆかいになる。

    例文:うそばかりつく人の話を聞くと、虫酸が走る。

  41. 虫の息むしのいき

    いまにも死んでしまいそうなほど、いきが弱っているようす。

    例文:けがをした子ねこは、虫の息でうずくまっていた。

  42. 虫の居所が悪いむしのいどころがわるい

    きげんがよくなくて、いつもなら気にしない小さなことでもおこり出すようす。

    例文:兄は虫の居所が悪かったのか、話しかけただけでおこられた。

  43. 虫の知らせむしのしらせ

    はっきりした理由はないのに、何か悪いことがありそうな気がすること。

    例文:虫の知らせか、急に祖母のことが気になって電話をかけた。

  44. 武者ぶるいむしゃぶるい

    大事な場面を前に、気持ちが高ぶって体がふるえる。

    例文:決勝戦を前に、ぼくは武者ぶるいをしながらグラウンドに立った。

  45. 胸が痛むむねがいたむ

    気のどくに思ったり悲しんだりして、心がくるしくなること。

    例文:家をなくした人たちのニュースを見て、胸が痛んだ。

  46. 胸がいっぱいになるむねがいっぱいになる

    うれしさや悲しさで、気持ちがあふれそうになる。

    例文:卒業式で友だちの手紙を読み、胸がいっぱいになった。

  47. 胸がすくむねがすく

    心のつかえがとれて、すっきりする。

    例文:悪者がたおされ、胸がすく思いで映画を見終わった。

  48. 胸が高鳴るむねがたかなる

    期待やきんちょうで、どきどきする。

    例文:遠足の前の日は、楽しみで胸が高鳴ってねむれなかった。

  49. 胸がつぶれるむねがつぶれる

    悲しさやおどろきで、心がひどく痛む。

    例文:ひっこしで友達と別れると聞いて、胸がつぶれる思いだった。

  50. 胸を痛めるむねをいためる

    人のことや世の中のできごとを、深く心配してなやむ。

    例文:ニュースで事故を知り、多くの人が胸を痛めた。

  51. 胸を借りるむねをかりる

    強い人に、練習の相手になってもらう。

    例文:強い先ぱいに胸を借りるつもりで、思いきり試合にいどんだ。

  52. 胸を焦がすむねをこがす

    苦しくなるほど強く、人や物ごとを思い続ける。

    例文:かのじょは遠くの町へ行った友を思って、胸を焦がしていた。

  53. 胸をなで下ろすむねをなでおろす

    心配していたことが無事にすんで、ほっと安心する。

    例文:迷子になった弟が見つかって、家族みんなで胸をなで下ろした。

  54. 目からうろこが落ちるめからうろこがおちる

    あることがきっかけで、急に物ごとの本当のところが分かる。

    例文:先生の説明を聞いて、目からうろこが落ちる思いがした。

  55. 目から鼻へ抜けるめからはなへぬける

    理解や判断がとても早く、ぬけめがない。

    例文:弟は目から鼻へ抜けるような子で、先生の話をすぐに理解する。

  56. 目が利くめがきく

    品物の値うちや、本物かどうかを見ぬくことができる。

    例文:祖父は絵の目が利くので、本物とにせ物をすぐ見分ける。

  57. 目が肥えるめがこえる

    よいものをたくさん見てきて、よしあしを見分ける力がついている。

    例文:絵をたくさん見てきた姉は、目が肥えていて作品の良さがわかる。

  58. 目が覚めるめがさめる

    まちがいや迷いに気づいて、正しい考えにもどる。

    例文:大差で負けたことで目が覚め、兄はまじめに練習するようになった。

  59. 目頭が熱くなるめがしらがあつくなる

    感動して、なみだが出そうになる。

    例文:卒業式で友達の歌を聞いて、目頭が熱くなった。

  60. 目が高いめがたかい

    よい品物を見分けて選ぶ力があること。人をほめるときに使う。

    例文:このつぼを選ぶとは、お客さんはお目が高い。

  61. 芽が出るめがでる

    努力がみとめられ、成功のきざしが見えてくる。

    例文:何年も売れなかったあの歌手も、ようやく芽が出てきた。

  62. 目がないめがない

    とても好きで、それを前にすると心をうばわれてしまうこと。

    例文:弟はチョコレートに目がなくて、いつも食べすぎる。

  63. 目が回るめがまわる

    めまいがするほど、とてもいそがしい。

    例文:お祭りの前日は、準備が重なって目が回るほどいそがしかった。

  64. 目くじらを立てるめくじらをたてる

    ささいなことを取り上げて、きびしくとがめる。

    例文:ちょっとおくれたくらいで、そんなに目くじらを立てることはないよ。

  65. 目尻を下げるめじりをさげる

    かわいいものなどを見て、うれしそうでやさしい顔つきになる。

    例文:孫のね顔を見て、おじいさんは目尻を下げた。

  66. 目と鼻の先めとはなのさき

    とても近くて、きょりがほとんどない。

    例文:私の家は、駅から目と鼻の先にあって、とても通いやすい。

  67. 目に余るめにあまる

    やり方がひどすぎて、見のがせないこと。

    例文:弟のいたずらが毎日のように続き、さすがに目に余る。

  68. 目に入れても痛くないめにいれてもいたくない

    子や孫がかわいくて、たまらないようす。

    例文:おじいさんは、孫を目に入れても痛くないほどかわいがっている。

  69. 目に物見せるめにものみせる

    相手をひどい目にあわせて、思い知らせる。

    例文:今回は負けたが、次の試合では目に物見せてやるぞ。

  70. 目の色を変えるめのいろをかえる

    あることにむちゅうになり、必死な顔つきになる。

    例文:弟はゲームの話になると、目の色を変えて身を乗り出す。

  71. 目の敵にするめのかたきにする

    ある人をにくんで、何かにつけて悪く見たりせめたりする。

    例文:兄は弟の成績をねたんで、何かと弟を目の敵にした。

  72. 目の黒いうちめのくろいうち

    自分が生きていて、元気でいるあいだ。

    例文:私の目の黒いうちは、この家をだれにも売らせない。

  73. 目も当てられないめもあてられない

    あまりにひどくて、とても見ていられないこと。

    例文:大雨のあとの校庭は、目も当てられないありさまだった。

  74. 目もくれないめもくれない

    まったく興味をもたず、ちらりとも見ない。

    例文:かれは人気のおかしには目もくれず、本だなへ向かった。

  75. 目を疑うめをうたがう

    信じられない光景を見て、見まちがいかと思う。

    例文:道ばたに大きなクマがいて、自分の目を疑った。

  76. 目を奪うめをうばう

    美しさやめずらしさで、見る人の心を強く引きつける。

    例文:夜空いっぱいに広がる花火が、見る人の目を奪った。

  77. 目をかけるめをかける

    期待して、とくにかわいがり、世話をすること。

    例文:先生はぼくの文章力を認めて、よく目をかけてくれる。

  78. 目を皿のようにするめをさらのようにする

    見落とさないように、目を大きく開いてよく見る。

    例文:落とした指輪を、みんなで目を皿のようにして探した。

  79. 目を白黒させるめをしろくろさせる

    おどろいたりくるしんだりして、目玉をくるくる動かす。

    例文:急に名前をよばれて、ぼくは目を白黒させた。

  80. 目を付けるめをつける

    気になるものを見つけて、そこにとくに注意を向ける。

    例文:スカウトは、足の速いかれに目を付けて声をかけた。

  81. 目をぬすむめをぬすむ

    人が見ていないすきに、こっそりと何かをする。

    例文:母の目をぬすんで、おやつをつまみ食いした。

  82. 目を光らすめをひからす

    見のがさないように、きびしく注意して見る。

    例文:夏休み中は、母が毎日のしゅくだいに目を光らしている。

  83. 目を引くめをひく

    ほかのものより目立って、人の注意を集める。

    例文:赤いぼうしが、人ごみの中でひときわ目を引いた。

  84. 目を丸くするめをまるくする

    思いがけないことにひどくおどろいて、目を大きく開く。

    例文:百点だと思っていたテストが三十点で、ぼくは目を丸くした。

  85. 目を見張るめをみはる

    すばらしさに感心して、目を大きく開いてじっと見る。

    例文:新しい校舎の大きさに、みんなが目を見張った。

  86. もっけの幸いもっけのさいわい

    思いがけなく手に入った、よい運。

    例文:雨がやんで、もっけの幸いとばかりに外へ飛び出した。

  87. 門をたたくもんをたたく

    弟子入りや入学のために、教えを受けにたずねていく。

    例文:兄は有名な料理人の門をたたき、修行を始めた。

や行

  1. やぶから棒やぶからぼう

    前ぶれもなく、とつぜんものごとが起こること。

    例文:やぶから棒に「引っこしする」と言われて、ぼくはおどろいた。

  2. 山を掛けるやまをかける

    うまくいくかどうか分からないまま、まぐれ当たりをねらう。

    例文:試験の前に、出そうなところに山を掛けて勉強した。

  3. やり玉に挙げるやりだまにあげる

    大ぜいの中から選んで、名ざしでせめたり悪く言ったりする。

    例文:ミスの原因を探すとき、新人だけをやり玉に挙げるのはよくない。

  4. 指をくわえるゆびをくわえる

    うらやましいと思っても手が出せず、そばでながめているしかない。

    例文:ほしいゲームを友達が買うのを、ぼくは指をくわえて見ていた。

  5. 湯水のように使うゆみずのようにつかう

    お金やものを、おしげもなくむだに使う。

    例文:おこづかいを湯水のように使っていたら、月の半ばでさいふが空っぽになった。

  6. 横車を押すよこぐるまをおす

    すじの通らないことを、むりやりおし通そうとする。

    例文:決まりに反するのに、横車を押して自分の考えを通した。

ら行

  1. らちがあかないらちがあかない

    ものごとがすすまず、かたづかない。

    例文:いくら話し合ってもらちがあかないので、先生に相談した。

わ行

  1. 渡りに船わたりにふね

    したいと思っていたところへ、運よく都合のよいものがあらわれること。

    例文:道にまよっていたとき、親切な人に会えたのは渡りに船だった。

  2. 我に返るわれにかえる

    むちゅうだったり、ぼんやりしていたりした状態から、ふつうの気持ちにもどる。

    例文:先生に名前をよばれて、ぼくははっと我に返った。

  3. 我を忘れるわれをわすれる

    あることにむちゅうになって、まわりのことも自分も分からなくなる。

    例文:おもしろい本に、ぼくは我を忘れて読みふけった。

  4. 輪をかけるわをかける

    程度を、前よりさらに大きくひどくする。

    例文:兄もこわがりだが、弟はそれに輪をかけたこわがりだ。

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