昔から言い伝えられてきたことわざと、中国の昔の話から生まれた故事成語です。このページでは、ことわざ・故事成語291語を、読みの五十音順に、意味と例文をつけてのせています。
ゲームでは、意味を手がかりに、ことばの□に入る字やことばを4つの中から選びます。ゲームのコースは学年別(小4・小5・小6・入試)で、このページの種類のことばもまざって出ます。意味の文と例文は、小学生に分かるように LEFY が書いています。
あいという草からとった青が、もとのあいよりこい青になるように、弟子が先生をこえること。
例文:教え子が先生よりも上手になった。青は藍より出でて藍より青しとはこのことだ。
秋は、夕方から夜になるまでの時間が短く、あっという間に暗くなること。
例文:秋の日はつるべ落としで、五時をすぎると外はもう暗かった。
悪いおこないは、すぐに遠くまで知れわたってしまうこと。
例文:昨日のいたずらが、もう町じゅうに広まっていた。悪事千里を走るとはこのことだ。
ずるい方法で得たお金は、すぐになくなってしまうということ。
例文:うそをついて集めたお金は、すぐになくなった。悪銭身につかずだ。
かんたんに思えることでも、気をぬかずに用心して行えということ。
例文:計算が簡単でも、浅き川も深く渡れで、見直しを忘れない。
悪いところの一部だけをかくして、全部かくしたつもりでいること。
例文:机の上だけかたづけて、ゆかは散らかったまま。頭かくして尻かくさずだ。
うらないは当たることもはずれることもあり、気にしすぎなくてよい。
例文:おみくじの結果は悪かったが、当たるも八卦当たらぬも八卦、気にしない。
一方をうまくいかせると、もう一方がうまくいかなくなり、両方は成り立たないこと。
例文:係を決めるとき、あちら立てればこちらが立たぬで、全員が満足する決め方はむずかしい。
本や劇、もよおしなどの中で、いちばんすぐれている部分や場面。
例文:劇の最後の合唱は圧巻で、会場は大きなはく手に包まれた。
あつさもさむさも、春と秋のひがんのころには、やわらいでくるということ。
例文:暑さ寒さも彼岸までというので、もう少しで過ごしやすくなるね。
一度の失敗にこりて、必要のないことまで用心しすぎること。
例文:転んだ経験から羹に懲りて膾を吹くように、平らな道でもおびえて歩いた。
目の前のことさえすめば、その先がどうなろうと気にしないということ。
例文:宿題をやらずに遊びに出かけるなんて、後は野となれ山となれという気持ちだね。
好きになると、相手の欠点までよいところに見えるということ。
例文:姉は好きな歌手のことなら、下手なダンスまでほめる。あばたもえくぼだ。
しっぱいすると大変なことになるのを知りながら、あえてやること。
例文:ルールをやぶって近道するなんて、危ない橋を渡るようなものだ。
あぶとはちを両方とろうとしてどちらもにがすように、欲ばって結局何も手に入らないこと。
例文:習い事をいくつも始めたが、虻蜂取らずでどれも続かなかった。
雨のしずくも長い間には石にあなをあけるように、小さな力でも続ければ大きなことができること。
例文:毎日少しずつ練習して、ついに大会で優勝した。雨垂れ石をうがつだね。
悪いことやもめごとのあとは、かえって前よりよい状態になるということ。
例文:けんかをして話し合ったら、前より仲よくなった。雨降って地固まるだね。
ほんの小さなすき間やゆだんが、大きな失敗のもとになること。
例文:小さな不注意を見のがして大事故になった。蟻の穴から堤も崩れるとはこのことだ。
ごく小さな虫さえぬけ出せないほど、守りがきびしいようす。
例文:会場は警官で囲まれ、蟻の這い出る隙もない警備だった。
心配しているより、やってみると意外と簡単にできるということ。
例文:発表前はドキドキしたけれど、案ずるより産むが易しで、うまくいった。
口で言うのはかんたんでも、実さいにやるのはむずかしいということ。
例文:毎日勉強すると決めるのはかんたんだが、言うは易く行うは難しで、続けるのは大変だ。
冷たい石も三年すわればあたたまるように、つらくてもたえて続ければ、いつかむくわれること。
例文:練習はつらいが、石の上にも三年と思って毎日続けた。
とても用心深く、確かめながら物事を進めるたとえ。
例文:兄は石橋を叩いて渡る性格で、旅行の計画も何度も確かめる。
人には健康にいいと教えるのに、自分は健康に気をつけないこと。
例文:医者の不養生というけれど、健康の大切さを話す先生がよくかぜをひいていた。
急ぐときは、あぶない近道より、安全で確かな道を行くほうが早いということ。
例文:時間がないからこそ、急がば回れで、まず基本から確かめよう。
一つのことを見れば、ほかのすべてのことも同じだと分かること。
例文:あの子は宿題をいつも忘れる。一事が万事で、持ち物の管理もだめだ。
一つの困ったことがやっと終わったと思ったら、また次の困ったことが起こること。
例文:台風が去ったと思ったら大雨になり、まさに一難去ってまた一難だ。
少し聞いただけで全体をすぐ理解できる、とてもかしこいこと。
例文:先生が一つ教えただけで、すぐ全部分かるなんて、まさに一を聞いて十を知るだ。
楽しいときや大事なときは、ほんの少しの時間にも、とても高いねうちがあること。
例文:家族そろって過ごす旅行の最後の夜は、一刻千金に感じられた。
これから先に何が起こるかは、まったく予想できないということ。
例文:明日のことはだれにも分からない。一寸先は闇というから、備えておこう。
どんなに小さく力の弱い者にも意地があるので、ばかにしてはいけないということ。
例文:弟が小さいからと笑っていたら、本気でおこられた。一寸の虫にも五分の魂だ。
ひとつの行いで、二つの得を同時に手に入れること。
例文:散歩しながらごみを拾えば、運動もできて町もきれいになり、一石二鳥だ。
あたりまえのことを、たとえて言うことば。
例文:「雨がふると地面がぬれるね」なんて、犬が西向きゃ尾は東で、言うまでもないよ。
犬に昔のりっぱな教えの本を読んでもむだなように、道理の分からない者には教えてもむだなこと。
例文:むずかしい理くつを小さな弟に話しても、犬に論語だ。
何かをしようとすると、思わぬ災難や、思わぬ幸運にであうこと。
例文:散歩で道を変えたら、おいしいパン屋を見つけた。犬も歩けば棒に当たるだ。
何ごとも生きていてこそできる。命を大切にせよということ。
例文:危ないときは無理をせず、命あっての物種だと考えて、すぐにげることにした。
せまい世界しか知らず、広い世界があることに気づかないこと。
例文:学校で一番でも、全国大会では一回戦負け。井の中の蛙大海を知らずとはこのことだ。
つまらない物でも、信じる人にとっては、ありがたいものになるということ。
例文:お守りが役立ったと思えば、いわしの頭も信心からだね。
はっきり口にしないでおくほうが、かえって味わいがあるということ。
例文:映画の結末を知っていたが、楽しみにしている弟には言わなかった。言わぬが花だ。
相手が好意を向けてくれれば、こちらも好意で返すということ。
例文:転校生にやさしくしたら、すぐ仲よくなれた。魚心あれば水心だね。
思いがけず人に連れられて、よい方向に進んだり、よいことをしたりすること。
例文:友だちにさそわれて行った展覧会で、絵が好きになった。牛に引かれて善光寺参りだ。
生まれた家よりも、育ち方のほうが人にとって大切だということ。
例文:氏より育ちというように、毎日の努力が、その人のよさをつくるのだ。
うそやじょうだんのつもりで言ったことが、思いがけず本当のことになること。
例文:「優勝するよ」とじょうだんで言ったら本当に優勝した。嘘から出た実だね。
平気でうそをつくと、やがて悪いことにも手を出すようになるということ。
例文:小さなうそでもついてはだめだ。嘘は泥棒の始まりだよ。
目的のためなら、うそをつくことも必要なときがあること。
例文:落ちこむ友だちをはげますため、嘘も方便と考えて、だいじょうぶだと言った。
体ばかり大きくて、役に立たない人のたとえ。
例文:背だけ高くて何もできず、独活の大木だと自分で苦笑いした。
自分の力を考えずに、すぐれた人のやり方をそのままやろうとして、失敗すること。
例文:絵の上手な姉と同じ絵をかこうとしたが、まったくうまくいかなかった。鵜のまねをする烏だ。
馬にありがたいお経を聞かせてもむだなように、人の意見を聞き流して効き目がないこと。
例文:何度注意しても、弟には馬の耳に念仏だった。
相手の悪い言葉に、こちらも言い返して、言い合いになること。
例文:つい言い返したら、売り言葉に買い言葉でけんかになった。
うりのつるになすがならないように、ふつうの親からとびぬけた子は生まれないこと。
例文:ぼくの成績がふつうなのは、瓜の蔓に茄子はならぬで、親ゆずりだと父は笑った。
うわさ話をしていると、ちょうどその本人が姿を見せることがよくあるということ。
例文:友だちの話をしていたら本人が来て、うわさをすれば影がさすだねと笑った。
空の雲と地面のどろのように、二つのものの間に、とても大きなちがいがあること。
例文:プロと初心者では、ピアノのうでまえに雲泥の差がある。
見たところはりっぱでも、本当の役には少しも立たないもの。
例文:計画だけ立てて動かなければ、絵に描いた餅にすぎない。
小さな元手や少ない手間で、大きな利益を手に入れること。
例文:ちょっとした手みやげで、すてきなおくり物がもらえた。海老で鯛を釣るとはこのことだ。
つまらない人には、立派な人の大きな望みは理解できないということ。
例文:まわりに笑われても、少年は燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやと心の中で言った。
人の目に立たないところで、ほかの人のために力をつくす人。
例文:運動会で道具をじゅんびしてくれた係の人は、縁の下の力持ちだ。
ちがうように見えても、じつはなかまであること。よくない意味で使う。
例文:二人はけんかしているが、同じ穴の狢で、どちらもいたずら好きだ。
ただでさえ強い者が、さらに強い力を得て、いっそう強くなること。
例文:走りが得意な弟が新しい運動ぐつを手に入れて、まさに鬼に金棒だ。
こわい人がいない間に、のんびりして好きなことをすること。
例文:先生が出張で、鬼の居ぬ間に洗濯とばかり、教室はとてもにぎやかだった。
冷たくて情のない人でも、ときには心を動かされてなみだを流すということ。
例文:ふだんはこわい先生が卒業式でなみだを見せ、鬼の目にも涙だと思った。
どっちつかずで、どちらの使い方にも役に立たないこと。
例文:この布は帯に短したすきに長しで、使い道が見つからない。
ひどく困ったときは、まるで役に立ちそうにないものにまですがろうとするということ。
例文:試験に落ちそうで、溺れる者は藁をもつかむ思いで、お守りまで買った。
何かを始めようと思ったら、その日がいちばんよい日だということ。
例文:夏休みの計画は、思い立ったが吉日で、今日から始めよう。
子どもを思う親の気持ちを、子どもはなかなか分かってくれないということ。
例文:親の心子知らずで、母がいくら注意しても、ぼくは聞こうとしなかった。
親が高い地位や名声を持つおかげで、子が有利にあつかわれること。
例文:社長の息子だという親の七光りで、入社してすぐ重要な仕事をまかされた。
かわいがって世話をしていた者に、うらぎられて害を受けること。
例文:いつも勉強を教えていた友だちに、ひみつをばらされた。飼い犬に手を噛まれるとはこのことだ。
大きなことを始めるなら、まず言い出した自分から取りかかれということ。
例文:新しい活動を広めたいなら、隗より始めよで、まず自分が参加しよう。
おたまじゃくしも親と同じかえるになるように、子は親に似て同じような道を進むこと。
例文:歌手の母のむすめも、歌がとても上手だ。蛙の子は蛙だね。
何を言われても、少しも気にせず、平気でいること。
例文:先生に注意されても、蛙の面に水で、まったく反省しない。
一つのできごとが、思いもよらないところに、めぐりめぐってえいきょうすること。
例文:大雪のおかげで、なぜか近所の店の売り上げがのびた。風が吹けば桶屋が儲かるだ。
他人のために、あぶない目にあうのをがまんして、損な役を引き受けること。
例文:休んだ友だちの代わりに、いやな仕事を引き受け、火中の栗を拾うことになった。
うまくいったときこそ、気をゆるめず用心しなさいという教え。
例文:一回戦に勝ったね。勝ってかぶとの緒をしめよ、次も全力でいこう。
泳ぎがうまいかっぱでも川に流されるように、名人でもたまにはしくじること。
例文:泳ぎが得意な兄が、海で足をつっておぼれかけた。河童の川流れだね。
勝った側が正しいとされ、負けた側はわるいとされること。
例文:歴史は、勝てば官軍、負ければ賊軍というように語られがちだ。
上に立つ人の力をうたがい、その地位をうばおうとすること。
例文:新入りが部長の力をうたがい、鼎の軽重を問うような態度をとった。
ひみつの話は、だれかに聞かれたり見られたりしやすいので、気をつけよということ。
例文:ここだけの話でも、壁に耳あり障子に目ありだから、大きな声では言わないでね。
幸運は人の力ではどうにもならないので、ねて待つくらいの気持ちで、あせらず待つのがよいこと。
例文:果報は寝て待てというから、結果が出るまでゆったり過ごそう。
長い間の経験は、とても価値があるということ。
例文:おばあちゃんのちえに何度も助けられた。亀の甲より年の功だ。
自分に都合のよい相手が、さらに得になるものまで持って、向こうからやって来ること。
例文:ゲームで、弱い相手がアイテムまで持って勝負に来た。鴨が葱を背負ってくるとはこのことだ。
役に立たないものでも、何もないよりはましだということ。
例文:私は料理が下手だが、枯れ木も山のにぎわいと思って、手伝いに行った。
大事な子どもほど、あまやかさずに世の中の苦労を味わわせるべきだということ。
例文:かわいい子には旅をさせよというから、母は一人旅をさせてくれた。
欠点がまったくなく、すべてがよくできていること。
例文:山田さんの発表は、声も内容も完璧だった。
目的をはたすため、長い間くるしみにたえて努力を続けること。
例文:大会で負けたくやしさをばねに、臥薪嘗胆の思いで毎日練習した。
計画やのぞみがむだになって、実らないこと。
例文:資金が集まらず、新しい店を開く夢は画餅に帰した。
ものごとの最後に加える、いちばん大事な仕上げ。
例文:仕上げの一筆が画竜点睛となり、ポスターがぐっと引きしまった。
話に聞くとすばらしいが、実さいに行って見るとひどいこと。
例文:話ではすてきな宿だと聞いていたが、聞いて極楽見て地獄で、部屋はとてもきたなかった。
知らないことは、はずかしいと思わずに、えんりょなく人にたずねなさいという教え。
例文:わからない問題を先生に聞いた。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥だと思ったからだ。
きじも鳴かなければうたれないように、よけいなことを言ったために、わざわいにあうこと。
例文:軽い気持ちで秘密を話したせいで、しかられた。雉も鳴かずば撃たれまいだ。
やり方がまちがっていて、目的をはたせないこと。
例文:ボールにさわらずに本だけ読んでサッカーがうまくなろうとするのは、木に縁りて魚を求むだ。
多くの中のごくわずかな部分で、取るに足りないこと。
例文:この寄付は、必要な金額から見れば九牛の一毛にすぎない。
ほとんど助からない場面から、あやうく命が助かること。
例文:海でおぼれかけたが、ボートに助けられ、九死に一生を得た。
起こりそうもないことを、あれこれ心配しすぎること。
例文:雨が降るかと心配したが、朝から晴れて、すべて杞憂に終わった。
思いきって、大きな決心をして物事にいどむこと。
例文:全財産をつぎこむ決心をした。清水の舞台から飛び降りる気持ちだ。
小さなことばかり気にして、全体を見ないこと。
例文:一問にこだわって時間切れになった。木を見て森を見ずだった。
集団の中心になって、思いどおりに動かすこと。
例文:あの上級生が生徒会の牛耳を執ってから、行事がさかんになった。
よいものとつまらないものが、いりまじっていること。
例文:ネットの情報は、正しいものもまちがいも混じった玉石混淆だ。
二人が争っているすきに、べつの人が横から利益を手に入れること。
例文:二つの店が値下げ競争をする間に、第三の店が客を集め、漁夫の利を得た。
苦しいことのあとには楽しいことがある。よいことも悪いことも、かわるがわる来ること。
例文:テスト前はつらいが、苦あれば楽ありで、終わったら家族で遊園地に行く。
すばらしいものは、悪くなっても、なお価値があるということ。
例文:あの選手はけがで調子が悪くても、腐っても鯛で技はさすがだ。
うっかり言ったひとことが、思わぬわざわいを呼ぶもとになるということ。
例文:友だちの悪口を言ってけんかになった。口は禍の門だと反省した。
ふだんは信じていないのに、困ったときだけ神に助けを求めること。
例文:試験の前の日だけお参りに行くなんて、苦しいときの神だのみだね。
かしこい人は、あぶないことには初めから近づかないということ。
例文:工事中で足場が悪い道は、君子危うきに近寄らずで通らなかった。
こつこつ努力を続ければ、どんな大きなことも成しとげられること。
例文:毎日こつこつ練習を重ねて夢をかなえた姿は、愚公山を移すそのものだった。
大きな集団の下っぱより、小さな集団でもかしらになるほうがよい。
例文:強いチームの補欠より、小さなチームの主力でいたい。鶏口となるも牛後となるなかれだ。
苦労して、一生けんめい勉強をした成果のこと。
例文:毎晩ねる時間をおしんで勉強を続け、蛍雪の功が実って合格できた。
何か一つでもわざを身につけていれば、こまったときに生活を助けてくれるということ。
例文:母は昔ならったピアノで教室をひらいた。芸は身を助けるとはこのことだ。
月日がたつのは、矢が飛ぶようにとても速いということ。
例文:もう六年生なんて、光陰矢のごとしだと感じる。
すんでしまったことを、あとからくやんでも、もう元にはもどらないということ。
例文:もっと勉強すればよかったとテストのあとで思っても、後悔先に立たずだ。
親のありがたさが分かって恩返ししたくなったころには、もう親はいない、という教え。
例文:孝行のしたい時分に親はなしと言うから、元気なうちに母に感謝を伝えよう。
本当に上手な人は、道具のよしあしに文句を言わず、りっぱな仕事をするということ。
例文:弘法は筆を選ばずというけれど、あの料理人はどんな包丁でもみごとに切る。
字の名人のこうぼう大師も書きまちがえたように、名人でもときにはしくじること。
例文:習字の先生が、黒板に書いた字をまちがえた。弘法も筆の誤りだね。
他の人のためにはたらく人が、自分のことにまで手が回らないこと。
例文:本屋で働く兄の部屋には、本が一冊もない。まさに紺屋の白袴だ。
きけんをおかさなければ、大きな成功は手に入らないこと。
例文:新しい世界へ飛びこむのはこわかったが、虎穴に入らずんば虎児を得ずと思い切った。
子どもがいると、ふうふの仲をつなぎとめてくれるということ。
例文:けんかしていた両親も、子はかすがいで、すぐ仲直りした。
転ぶ前につえを用意するように、失敗しないよう前もって用心しておくこと。
例文:山に登る前にくつを点検するのも、転ばぬ先の杖だ。
新しい土地では、その土地のやり方に合わせて行動するのがよいということ。
例文:外国に行ったら、郷に入っては郷に従えで、そこの習慣を大切にしよう。
仲の悪い者どうしが、同じ場所にいあわせること。
例文:ケンカ中の二人が同じ班になり、呉越同舟の気まずさだった。
少しのちがいはあっても、よくない点では同じで、たいした差がないこと。
例文:宿題を三ページ残した兄が、五ページ残したぼくを笑ったが、五十歩百歩だ。
人生のよいことと悪いことは、前もって分からないというたとえ。
例文:第一志望に落ちたが、おかげでよい先生に会えた。塞翁が馬だ。
年月は人の都合を待たずに過ぎていくので、時間を大切にして努めよということ。
例文:時間は大切に使おう。歳月人を待たずと言うからね。
人より先に物事を始めれば、相手に勝てるということ。
例文:先んずれば人を制すで、早くならんだ人から良い席が取れた。
はかりごとの得意な人が、考えすぎて自分から失敗してしまうこと。
例文:作戦を立てすぎて自分でこんらんしてしまい、策士策に溺れる結果になった。
木登りが上手なさるでも木から落ちるように、上手な人でもうまくいかない時があること。
例文:木登りが得意な兄が、公園の木から足をすべらせた。猿も木から落ちるだね。
よけいなことにかかわらなければ、わざわいを受けないということ。
例文:もめごとには近づかない。触らぬ神に祟りなしだ。
体は小さくても、力や才能がすぐれていて、あなどれないこと。
例文:小がらな選手が大きな相手に勝った。山椒は小粒でもぴりりと辛いだ。
しっぱいが続いても、三回目にはたいていうまくいく、ということ。
例文:二回落ちたけれど、三度目の正直で、今回は合格した。
とくにすぐれた人でなくても、三人で話し合えば、よい考えがうかぶということ。
例文:一人でなやまず、みんなで考えよう。三人寄れば文殊の知恵だよ。
どんなに仲がよくても、守るべきマナーがあるということ。
例文:親しき仲にも礼儀ありで、仲のよい友だちの家でも、あいさつは必ずする。
しっぱいしても、原因を考えてなおせば、次の成功につながるということ。
例文:ミスをふり返って直したら、次はうまくいった。失敗は成功のもとだ。
まわりじゅうが敵で、助けてくれる味方がいないこと。
例文:味方が一人もいなくなり、会議で四面楚歌の状態になった。
そのことを知りつくしている人に、わざわざ教えようとするおろかさのたとえ。
例文:算数の先生に計算を教えるなんて、釈迦に説法だよ。
弟子が先生よりもすぐれた人になったことを、ほめていうことば。
例文:弟子が先生のうでまえを追いこし、出藍の誉れとたたえられた。
人は、まわりの友だちのえいきょうで、よい方にも悪い方にも変わるということ。
例文:よく勉強する友だちといると自分も勉強するようになる。朱に交われば赤くなるだ。
春の夜はねごこちがよく、朝が来たのも気づかずにねてしまうこと。
例文:春の朝は布団から出られず、春眠暁を覚えずとはよく言ったものだ。
ものごとを始めたころの、すなおな気持ちをわすれてはいけないということ。
例文:上達しても初心忘るべからずと言って、先生は毎日基本の練習を続けている。
知ってしまうと腹が立つことも、知らなければ心おだやかでいられるということ。
例文:友だちがかげで言った悪口は、聞かないでおこう。知らぬが仏だよ。
同じなかまのやり方は、そのなかまどうしがよく知っているということ。
例文:いたずらの犯人は、いたずら好きの兄がすぐに見ぬいた。蛇の道は蛇だ。
しなやかでやわらかいものが、かえってかたく強いものに勝つ、という教え。
例文:小さな選手が大きな相手を投げた。柔よく剛を制すとはこのことだ。
多くの人々の話題になって、広く知れわたること。
例文:あの詩は、卒業式のたびに読まれ、人口に膾炙している。
自分にやれることをすべてやったら、あとは結果を天にまかせるということ。
例文:受験前日、人事を尽くして天命を待つ気持ちで早くねた。
水と魚のように、はなれることのできない、とても親しいつきあい。
例文:二人は小学校からの親友で、水魚の交わりを続けている。
文章を何度も読み返し、よりよい言葉に直すこと。
例文:作文を書き終えたあとも、何度も推敲して、言葉をえらびなおした。
好きなことは熱心にやるので、自然と上手になるということ。
例文:絵が大好きな妹は、好きこそものの上手なれで、賞をとった。
やりすぎは、足りないのと同じように、よくないということ。
例文:勉強も、ねる時間をけずってまでやるのは、過ぎたるはなお及ばざるがごとしだ。
すずめが一生とびはねるように、若いころ覚えた遊びや習いごとは年をとっても忘れないこと。
例文:若いころダンスを習っていた祖父は、今も音楽が鳴ると体が動く。雀百まで踊り忘れずだ。
自分を相手にしない人がいても、世の中には手をさしのべてくれる人もいるということ。
例文:会社をやめた父に新しい仕事が決まった。捨てる神あれば拾う神ありだ。
どんなところでも、住みなれると居心地がよく感じられるということ。
例文:引っこしたときは不安だったが、住めば都で、今ではこの町が大好きだ。
やり方がいいかげんで、まちがいやぬけが多いこと。
例文:杜撰な計画を立てたせいで、当日に荷物が足りず大さわぎになった。
あせって物事をすると、かえってしくじりやすいということ。
例文:急いては事を仕損じるというから、あわてずに一つずつ確かめよう。
大切なものを守るためなら、ほかのものをぎせいにしてもしかたがない。
例文:背に腹はかえられぬので、大事な本だけ持って、荷物をすてた。
すぐれた人は、子どものころからすでにすぐれたところがあるということ。
例文:あの画家は、小さいころから絵が飛びぬけて上手だった。栴檀は双葉より芳しだ。
指図する人が多すぎると、物事がうまく進まなくなるということ。
例文:係の全員がちがう指示を出し、船頭多くして船山に上るで、準備が進まなかった。
大きなことも、まず身近な小さな一歩から始まるということ。
例文:毎日少しずつ練習しよう。千里の道も一歩からというからね。
よいと思ったことは、ためらわずにすぐ始めるべきだということ。
例文:善は急げで、思いついた日に困っている友だちに声をかけた。
表門のとらをふせぐと裏門におおかみが来るように、危険が次々におそってくること。
例文:犬からにげて角を曲がったら、今度はハチが飛んできた。前門の虎、後門の狼だ。
言いまちがいを認めず、むりなへりくつで言い張ること。負けおしみが強いこと。
例文:漱石枕流の弟は、まちがいを教えられても、へりくつを言って認めない。
どちらもすぐれていて、差がつけられない二つのもの。
例文:この二つの中学校は、野球の強さで地区の双璧と呼ばれている。
ふだんから用意をととのえておくと、何か起きても心配しなくてすむということ。
例文:備えあれば憂いなしで、遠足の前の日に持ち物をぜんぶそろえた。
目の前の利益を少しあきらめても、あとでもっと大きな利益を手に入れよ、という教え。
例文:安く売って客を増やそう。損して得取れというじゃないか。
向こう岸の火事をながめるように、自分にはかかわりがないと気にかけないこと。
例文:遠い国の戦争を、対岸の火事と思ってはいけない。
さわぎは大きかったのに、結果はとても小さくてあっけないこと。
例文:発表前はうわさで大さわぎだったが、大山鳴動して鼠一匹だった。
役に立つ物やすぐれた力があるのに、使わずにほうっておくこと。
例文:せっかくの才能も、練習しなければ宝の持ち腐れだ。
ほかの人のよくない言動も、自分をみがく役に立つということ。
例文:ライバルのミスを他山の石として、自分のフォームを見直した。
方法を頭で学んだだけで、本番ではまるで使いものにならないこと。
例文:本を読んだだけでは、畳の上の水練で、実際には何もできない。
ただで受け取ると、あとでお礼などに苦労して、けっきょく高くつくということ。
例文:ただでもらった品のお返しに苦労し、ただより高いものはないと思った。
去るときは、あとが見苦しくないように、きれいにかたづけるべきだということ。
例文:キャンプ場を使い終え、ごみを拾ってから帰った。立つ鳥跡を濁さずだ。
にがくてからい草を好んで食べるものもいるように、人の好みはさまざまだということ。
例文:兄はとてもからいカレーが好きだ。蓼食う虫も好き好きだね。
思いがけない幸運が、苦労せずに転がりこんでくること。
例文:友だちがくれた券のおかげで遊園地に行けるなんて、棚からぼたもちだ。
知らない土地では、はずかしいことも平気でしてしまうということ。
例文:「旅の恥はかきすて」と言うが、どこへ行ってもマナーは守るべきだ。
旅は連れがいると心強いように、世の中ではおたがいに思いやりが大切だ。
例文:はじめての一人旅で、となりの席の人が乗りかえを教えてくれた。旅は道連れ世は情けだね。
すぐにおこると、けっきょく自分が不利になるということ。
例文:すぐおこると友だちが減る。短気は損気だから、まず深呼吸をしよう。
大きいものは、小さいものの代わりにも使えるので、役に立つということ。
例文:大は小を兼ねるというから、少し大きめのかばんを買った。
あってもむだな、よけいなつけ足しのこと。
例文:もう十分に伝わるのに、さらに長い説明をつけるのは蛇足だ。
自分の気持ちや考えをよく分かってくれる、親しい友。
例文:転校先で、気持ちを分かってくれる知己に出会い、心がかるくなった。
相手のためを思った本当のいましめは、聞くのがつらく感じられるということ。
例文:先生の注意は聞きたくないが、忠言耳に逆らうというから、よく考えよう。
ちょうちんとつりがねは形が似ていても重さがまるでちがうように、つり合わないこと。
例文:六年生のチームと一年生のチームでは、提灯に釣り鐘で、試合がつり合わない。
ほんの小さなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。
例文:毎日百円ずつ貯金したら、塵も積もれば山となるで、ずいぶんたまった。
余計なことを言わずにだまっているほうが、値打ちがあるときがあるということ。
例文:言いあらそいになりそうで、あえて何も言わなかった。沈黙は金だ。
空の月と池のすっぽんは丸い形が似ていてもまるでちがうように、くらべものにならないこと。
例文:プロの演奏と私の演奏は、月とすっぽんだった。
明るい夜に明かりを持つように、役に立たないむだなこと。
例文:晴れた日にかさを持つのは、月夜に提灯のようなものだ。
小さな欠点を直すことに気を取られ、大事な全体のよさまでなくしてしまうこと。
例文:字の形ばかり直させて書く楽しさを消しては、角を矯めて牛を殺すことになる。
つるやかめのように長生きなのは、とてもめでたいということ。
例文:祝いの席では、鶴は千年亀は万年と言ってお祝いする。
人は若く、気持ちがやわらかいうちにきたえるのがよい、ということ。
例文:習いごとは早めに始めたい。鉄は熱いうちに打て、と言うからね。
空がすみわたり、食べ物がおいしい、さわやかな秋のこと。
例文:天高く馬肥ゆる秋、運動会の日は空がすみわたり、給食もおいしく感じた。
神様は一人の人に、いくつもの才能を同時にはあたえないということ。
例文:歌が上手な姉は絵が苦手で、天は二物を与えずだと言って笑った。
目立つ人やすぐれた人は、ほかの人からにくまれたり、じゃまされたりすること。
例文:クラスで一人だけ目立ったら、出る杭は打たれると言われてしまった。
身近なことは、かえって気づきにくいということ。
例文:めがねを頭にのせたまま探していた。灯台下暗しだね。
やわらかいとうふに金具を打ちこんでもきかないように、いくら言っても効き目がないこと。
例文:いくら言っても弟は部屋を片づけない。豆腐にかすがいで、ちらかったままだ。
時期におくれて、役に立たないことのたとえ。
例文:発売日を過ぎた広告は、十日の菊、六日の菖蒲のようだ。
時間はお金と同じようにとても大切なので、むだにしてはいけないということ。
例文:時は金なりというから、待ち時間には単語カードを見て覚えよう。
土地がちがえば、風習やそこで作られる物もちがってくるということ。
例文:北と南でおぞうにの味がちがう。所変われば品変わるだね。
となりの家のしばふは自分の家のより青く見えるように、他人のものは何でもよく見えること。
例文:友だちのゲームがうらやましいが、隣の芝生は青いと言うし、自分のものを大切にしよう。
となりの家の花は自分の家のより赤く見えるように、ほかの人の持ち物はよく見えてうらやましいこと。
例文:友だちの持ち物がうらやましい。となりの花は赤いとはよく言ったものだ。
まだ手に入っていないものを当てにして、先のことを考えて喜ぶこと。
例文:まだ合格もしていないのに、ごほうびを考えるなんて、捕らぬ狸の皮算用だ。
強い者の力を借りて、えらそうにふるまう弱い者のこと。
例文:兄の名前を出していばるなんて、虎の威を借る狐だぞ。
自分から進んで、危ないところへ飛びこんでしまうこと。
例文:悪い友だちの話にのるなんて、飛んで火に入る夏の虫だ。
ふつうの親から、すぐれた子が生まれること。
例文:勉強がきらいな両親の子が全国一位になり、鳶が鷹を生むと言われた。
自分の大事なものを、とつぜん横から取られて、ぼうぜんとすること。
例文:楽しみにしていた最後の一つを、横から友だちに取られた。とんびに油揚げをさらわれた気分だ。
悪いものをおさえるために、別の悪いものを使うこと。
例文:いたずら好きの弟の見はりを、昔いたずら名人だった兄にたのんだ。毒をもって毒を制すだ。
ことが起きてしまってから、あわてて準備を始めても間に合わないこと。
例文:テストの前の晩に教科書を開くのは、泥棒を捕らえて縄をなうようなものだ。
どれも似たりよったりで、とくに目立って上のものがいないこと。
例文:今回のテストは、みんな同じような点数で、どんぐりの背比べだった。
持っていないものは、出してあげたくても出しようがないということ。
例文:弟にお金を貸してと言われたが、無い袖は振れぬで、ことわるしかなかった。
規則を守るため、かわいがっている人でも、つらい気持ちで処分すること。
例文:部長の兄は、規則をやぶった親友を、泣いて馬謖を斬る思いで退部させた。
力の強い人には、さからわずに従ったほうが得だということ。
例文:長い物には巻かれろで、そのときは力の強い上級生の意見にしたがった。
泣いている顔をさらにはちがさすように、困っているところへ別の困ったことが重なること。
例文:かぜをひいた日に、さいふまで落とした。泣き面に蜂だ。
くせがないように見える人にも、よく見るといくつかはあるということ。
例文:自分にはくせがないと思っていたが、無くて七癖で、ペンを回すくせを友だちに教えられた。
人へのやさしさは、めぐりめぐって自分にもよい形でもどってくるということ。
例文:情けは人のためならずというから、困っている人に声をかけた。
いくどしくじってもあきらめず、そのたびに立ち直ってがんばること。
例文:試験に何回も落ちたが、七転び八起きの気持ちで勉強を続けた。
なかば身につけただけの知識や技で、大きな失敗をすること。
例文:少し習っただけで自信満々にやり、失敗した。生兵法は大怪我のもとだ。
人に教わるより、実さいに何度もやって慣れるほうが身につくということ。
例文:習うより慣れよで、毎日声に出して読むうちに、すらすら話せるようになった。
思うようにならず、回りくどくて効き目がうすいこと。
例文:電話で説明しても分かってもらえず、二階から目薬のようにもどかしかった。
一度は手に入りかけて失ったものほど、本当よりもりっぱに思えてしまうこと。
例文:買いそびれたおもちゃが、とてもよい物に思えてきた。逃がした魚は大きい。
人にきらわれるような者のほうが、世の中ではかえって力を持つ。
例文:いじわるな先ぱいが、今では会長としていばっている。憎まれっ子世にはばかるだ。
二ひきのうさぎを同時に追うと一ぴきもとれないように、欲ばると両方とも失敗すること。
例文:サッカーも野球も欲ばったら、どちらも上達せず、二兎を追う者は一兎をも得ずだった。
同じことが二回続いたら、またもう一回起こりやすいということ。
例文:かさを二度なくした。二度あることは三度あるから、気をつけよう。
やわらかいぬかにくぎを打ってもきかないように、いくら言っても手ごたえがないこと。
例文:弟に何度注意しても糠に釘で、ちっとも聞いてくれない。
ほとんど苦労しないで、たくさんのもうけを得ること。
例文:努力もせずにお金がもうかったなんて、濡れ手で粟の話だ。
好きなものをすぐそばに置くと手を出されるように、油断できず危ないこと。
例文:弟の前におやつを置いたまま出かけるのは、猫に鰹節だ。
ねこに金貨の小判をあたえても喜ばないように、ねうちの分からない者に宝をあたえてもむだなこと。
例文:母にゲーム機をあげても、猫に小判で使ってもらえなかった。
よく注意したうえで、もう一度たしかめ、少しのまちがいもないように気を配ること。
例文:出かける前に、念には念を入れる気持ちで持ち物を三回確かめた。
本当に力のある人は、その力をむやみに見せびらかさないということ。
例文:実力のある姉は、じまんせず静かにしている。能ある鷹は爪を隠すだね。
人が取り残した物の中に、思いがけない幸運がひそんでいること。
例文:最後に残った一つを選んだら当たりだった。残り物には福がある。
つらいことも、過ぎてしまえば、そのつらさを忘れてしまうこと。
例文:テスト前は反省したが、終わるとまた遊んでしまう。喉元過ぎれば熱さを忘れるだ。
のれんをうででおしてもふわりとゆれるだけのように、働きかけても手ごたえがないこと。
例文:何度注意してもへらへら笑うだけで、暖簾に腕押しだった。
あとにひけない立場で、全力でことにあたること。
例文:決勝戦は負けたら引退なので、背水の陣でのぞんだ。
つまらない所に、とびぬけてすぐれた人がいること。
例文:古びた商店街に、ひときわおしゃれな店ができた。まさに掃き溜めに鶴だ。
人を冷たい目つきで見ること。にくんだり、見下したりして冷たくあつかうこと。
例文:みんなの前でうそをついた子は、クラスじゅうから白眼視された。
同じなかまの中で、いちばんすぐれている人や物。
例文:クラスに足の速い子は多いが、山田さんはその中でも白眉だ。
美しいものをながめて楽しむより、食べ物など実際に役立つものを選ぶこと。
例文:花見に行っても、お弁当ばかり食べている。花より団子だね。
早起きをすれば、少しはよいことにめぐりあえるということ。
例文:朝の散歩で友だちに会えた。早起きは三文の徳とはこのことだ。
もうどうすることもできず、手の打ちようがなくなること。
例文:ゴールの前で道をふさがれ、万事休すだと思った。
一部を人に貸したら、いつのまにか全部を取られてしまうこと。
例文:物置を半分だけ貸したら全部使われた。庇を貸して母屋を取られるだ。
必要だと強く感じることが、新しい工夫や発明を生み出すもとになるということ。
例文:雨の日でも遊べる道具をつくった。必要は発明の母だと感じた。
世間であれこれ言われていた話も、しばらくすれば忘れられるということ。
例文:あの失敗はもう話題にならない。人の噂も七十五日だね。
他人の行いを見て、よい点はまね、悪い点は自分でも気をつけて直すということ。
例文:弟のわがままを見て、人の振り見て我が振り直せと思い、自分も反省した。
人をのろえば、自分にもわざわいが返ってくるということ。
例文:悪口を言えば自分に返ってくる。人を呪わば穴二つだよ。
他人はかんたんに信用しないで、用心したほうがよいという教え。
例文:人を見たら泥棒と思えというが、むやみに人を疑うのはよくないと考えている。
いきおいの強いものに、さらにいきおいをつけること。
例文:けんかしている二人に悪口を言うのは、火に油を注ぐようなものだ。
うわさが立つには、何かしらの原因があるものだ、ということ。
例文:あの人のうわさは本当かも。火のないところに煙は立たぬと言うよ。
人から何回も話を聞くより、一度自分の目でたしかめるのが確かだということ。
例文:写真で見るより、実際に行って確かめるほうがよい。百聞は一見にしかずだ。
ひょうたんから馬が出るように、思いもよらないことや、ありえないことが本当に起こること。
例文:練習のつもりで出た大会で優勝するなんて、まさに瓢箪から駒が出たね。
お金がなくなると、心までにぶって、考えがおろかになるということ。
例文:毎日お金のことばかり心配していると、貧すれば鈍すで、よい考えがうかばない。
いくら呼びかけたりさそったりしても、まわりの人がだれも乗ってこないこと。
例文:何度も運動会の練習をよびかけたが、笛吹けども踊らずで、だれも集まらなかった。
冬が来れば春も近いように、つらい時期をたえれば、やがてよい時期がやってくること。
例文:試験に落ちて落ちこんだが、冬来りなば春遠からじと、母がはげましてくれた。
ぶたに美しい宝石をあたえてもむだなように、よさの分からない者にはよい物もむだなこと。
例文:絵が分からない人に名画を見せても、豚に真珠だ。
おかしくてたまらず、笑いがとまらないようす。ばかばかしいときにも使う。
例文:その自まん話は、へそで茶を沸かすほどおかしかった。
うまくない人でも、何度もやってみれば、たまには当たることもある。
例文:とにかく何度もためそう。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるさ。
うまくできないのに、それをするのが大好きで、よくやっていること。
例文:絵は下手の横好きだけど、毎日えがくのが楽しい。
どんなにやさしい人でも、ひどいことを何度もされれば、おこるということ。
例文:何度も約束をやぶられて、仏の顔も三度までと、ついにおこった。
苦労したのに、役に立つ結果が得られず、つかれだけが残ること。
例文:一日中さがしても見つからず、骨折り損のくたびれもうけだった。
まわりの人のめいわくを考えず、自分の思うままに行動すること。
例文:電車の中で大声で話し続けるのは、傍若無人なふるまいだ。
ある人をにくむと、その人に関係するものまでにくくなること。
例文:あの子がきらいで、持ち物まで見たくない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだ。
何もしないで待っていても、よいことはやってこないということ。
例文:練習もしないで勝てるはずがない。まかぬ種は生えぬだ。
むりに争わず相手にゆずるほうが、けっきょくは得になること。
例文:弟とのけんかは、ぼくがゆずることにした。負けるが勝ちだ。
だれでも、りっぱな服を着れば、それなりにりっぱに見えるということ。
例文:いつもはやんちゃな弟も、発表会では馬子にも衣装で、立派に見えた。
あれた海も待てば船出によい天気になるように、あせらず待てば、よい機会がくること。
例文:試合に出られない日が続くが、待てば海路の日和ありと信じて練習した。
自分のよくない行いが原因で、あとで自分がひどい目にあうこと。
例文:宿題をやらずに遊んでしかられたのは、身から出た錆だ。
あまりに正しくきびしいと、人が近寄りにくくなるということ。
例文:完ぺきを求めすぎると、友だちがはなれるよ。水清ければ魚住まず。
世の中のうつりかわりが、とても速いことのたとえ。
例文:町のようすは三日見ぬ間の桜で、久しぶりに帰るとお店がすっかり入れかわっていた。
幼いころの性格は、百さいの年よりになってもそのままだということ。
例文:のんびり屋の姉は、小さいころから今までずっと変わらない。三つ子の魂百までだ。
むかしきたえたうでまえは、年をとってもおとろえず、役に立つということ。
例文:昔取った杵柄で、姉は何年ぶりかの水泳でも上手に泳げた。
前に言ったことと後に言ったことが食いちがい、話の筋が通らないこと。
例文:「毎日走る」と言いながら一度も走らないのは矛盾している。
筋の通らないことが平気で行われると、正しいことが通らなくなるということ。
例文:ずるい人ばかり得をする。無理が通れば道理が引っこむとはこのことだ。
自分より立場が上で、じゃまに感じる人のたとえ。
例文:ぼくにとって兄は目の上のこぶで、何をしても比べられてしまう。
ことばに出さなくても、目つきで気持ちが伝わるということ。
例文:妹はだまっていたが、その目つきでうれしいのが分かった。目は口ほどに物を言うね。
子どもの教育には、まわりのかんきょうが大切だという教え。
例文:よい仲間のいる学校へ移したいと考えた母は、孟母三遷の教えを思い出した。
ものごとは、それを仕事にしている専門の人にまかせるのがいちばんだということ。
例文:家のパソコンがこわれたので、餅は餅屋と考えて、お店の人に修理をたのんだ。
せっかくよくなったものが、また元のわるい状態にもどってしまうこと。
例文:せっかく片づけたのに、すぐ散らかして元の木阿弥になってしまった。
ものごとは、成果が出るまでに、それなりの年月がかかるということ。
例文:庭に植えたかきの木に、八年たってやっと実がなった。桃栗三年柿八年とはよく言ったものだ。
毎日見聞きしていると、教わらなくても自然におぼえてしまうということ。
例文:門前の小僧習わぬ経を読むで、妹は姉の英語を聞き、自然に口ずさむようになった。
少しばかりの助けでは、ほとんど役に立たないこと。
例文:宿題が山ほどあるのに、十分だけやっても焼け石に水だ。
ねだんが低いからと買うと、すぐこわれて、けっきょくお金をむだにすること。
例文:安物買いの銭失いで、ねだんだけで選んだかさは一度で折れてしまった。
相手が何を言っても逆らわず、うまく受け流すこと。
例文:文句を言われても、姉は柳に風で、さらりと聞き流した。
やわらかくしなるものは、強い力が加わってもこわれにくいということ。
例文:弟はやわらかい考えで、どんな困難も乗りこえた。柳に雪折れなしだ。
一度うまくいったからといって、同じ方法でまた成功するとは限らないということ。
例文:前回の作戦が成功したが、柳の下にいつもどじょうはいないと、油断しなかった。
何の前ぶれもなく、とつぜんものごとが起こること。
例文:先生がやぶから棒に「明日はテストをします」と言いだして、みんなおどろいた。
よけいなことをして、かえって悪い結果をまねくこと。
例文:終わった話を蒸し返し、やぶをつついて蛇を出してしまった。
気持ちのもち方しだいで、体の調子がよくなったり悪くなったりするということ。
例文:かぜ気味だったが、病は気からと思い、元気に学校へ行ったら調子がよくなった。
どうせたよるなら、力や勢いの強いものにすがるのが安心だということ。
例文:大きな会社に入れば安心だと考えた。寄らば大樹の陰だ。
弱っているところへ神のたたりまで受けるように、不運のうえに、また別の不運が加わること。
例文:テストの点が悪くて落ちこんだ日に、自転車までパンクした。弱り目に祟り目だ。
楽しいことのあとには、たいていつらいことが待っている、という教え。
例文:遠足は楽しかったが、あしたはテストだ。楽あれば苦ありだな。
よくきく薬が苦いように、ためになる忠告ほど聞くのがいやになるということ。
例文:良薬は口に苦しというように、先生の厳しい言葉が成長のきっかけになった。
考え方や性格が似た人どうしは、自然に集まってくること。
例文:ゲーム好きの子ばかり集まってきた。類は友を呼ぶだね。
書物の教えをよく知っていても、それを自分の行いにいかせていない人のたとえ。
例文:れいぎの本を暗記しても守らないのでは、論語読みの論語知らずだと先生に言われた。
あれこれ言い合うより、たしかなしるしを一つ見せるほうが、話が早いということ。
例文:論より証拠で、実際に走ってみせたら、みんな速さにおどろいた。
悪いできごとを、うまくいかして、よい結果に変えること。
例文:雨で中止になった遠足の日に家族で料理をして、禍を転じて福となすことができた。
何かをしたいと思っていたところへ、運よく助けになるものが現れること。
例文:道に迷っていたら友だちが来た。まさに渡りに舟だった。
世の中には、冷たい人ばかりでなく、親切な人もいるということ。
例文:道に迷ったとき、知らない人が助けてくれた。渡る世間に鬼はないだね。
いつもにこにこしている家には、自然と幸せがやってくるということ。
例文:笑う門には福来ると言うから、つらいときこそ明るくすごそうと母は言った。
人を連れもどしに行った人が、相手と同じように、そこにとどまってしまうこと。
例文:友だちを注意しに行った人が、いっしょに遊んでしまい、ミイラ取りがミイラになった。
大きなことは、長い時間をかけてやっとできあがるということ。
例文:大きな町も、ローマは一日にして成らずで、何百年もかけて少しずつつくられてきた。