🌿 植物のしくみ
虫媒花・風媒花・水媒花のちがい
花粉を何が運ぶかで花を分けます。 花弁や花粉の形に違いが出るので、 観点ごとに並べて確認します。
花粉が運ばれる方法による花の分類。 花弁・花粉の特徴を比較すると見分けがつく。
| くらべる項目 | 虫媒花 | 風媒花 | 水媒花 |
|---|---|---|---|
花粉を運ぶもの | こん虫 ハチ・チョウなど | 風 | 水 |
花弁(はなびら) | 目立つ・美しい 色や香りでこん虫をひきつける | 小さい・地味 目立たせる必要なし。 花弁がないものも | 小さい・目立たない |
みつ・においの | あり こん虫のごちそう | なし | なし |
花粉の特徴 | とげ・ねばり毛がある こん虫の体につきやすい | 小さく・軽い・さらさら 風に飛びやすい。空気袋を持つものも(マツ) | 水中で運ばれる形 |
花粉の量 | 少なめ 効率よく運ばれるので少なくてよい | とても多い 風まかせなので大量に必要 | 中ぐらい |
代表例 |
📷 代表例の写真
📷 画像クレジット (Wikimedia Commons) (16件)
- ヘチマ — Francisco Manuel Blanco (O.S.A.) / Public domain / Wikimedia
- カボチャ — J.M.Garg / CC BY 3.0 / Wikimedia
- ヒマワリ — George Chernilevsky / Public domain / Wikimedia
- ツツジ — Tevatron / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia
- アブラナ — Didier Descouens / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- タンポポ — Treekangaroosandlions 2 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- サクラ — W. Bulach / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- トウモロコシ — Didier Descouens / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- マツ — Vyacheslav Argenberg / CC BY 4.0 / Wikimedia
- スギ — Ymblanter / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- ヒノキ — Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- ススキ — harum.koh from Kobe city, Japan / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia
- イネ — あおもりくま,(Aomorikuma) / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- クロモ — Krzysztof Ziarnek, Kenraiz / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia
- セキショウモ — Show_ryu / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia
- キンギョモ — S.Tanaka / Public domain / Wikimedia
🎯 見分け方
花弁がきれいで大きいものは、 こん虫を呼ぶために目立たせている虫媒花です。 花弁が小さかったり、 ほとんどなかったりするものは、 運ぶのが風なので目立つ必要のない風媒花。 マツの花粉には小さな空気袋がついていて風に乗りやすく、 トウモロコシのめ花のひげは花粉を受け取る柱頭で、 これも風媒花の特徴です。
引っかけ
- アサガオは虫媒花、 イネは風媒花ですが、 どちらも 自家受粉 もします。 アサガオは花が開く前、 イネは花が開くタイミングで起こります。
- ツバキ・ビワ などは赤い目立つ花を咲かせますが、 ハチではなく メジロやヒヨドリなどの鳥が花粉を運ぶ「鳥媒花」 として扱われます。
- 受粉は花粉が柱頭につくこと、 受精は花粉管がのびて胚珠にとどくこと。 別の段階なので混同しないように。
- 受精のあと、 胚珠は種子に、 子房は実に変わります。
このページの写真はすべて Wikimedia Commons のクリエイティブ・コモンズ系ライセンス (CC BY / CC BY-SA / CC0 / Public Domain) のものを使用しています。 撮影者名・ライセンス種別・原典へのリンクは ずかん の各種詳細ページに記載しています。