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中学受験 生物図鑑
🌿 植物のしくみ

虫媒花・風媒花・水媒花のちがい

花粉を何が運ぶかで花を分けます。 花弁や花粉の形に違いが出るので、 観点ごとに並べて確認します。

花粉が運ばれる方法による花の分類。 花弁・花粉の特徴を比較すると見分けがつく。
くらべる項目虫媒花風媒花水媒花
花粉を運ぶもの
こん虫
ハチ・チョウなど
花弁(はなびら)
目立つ・美しい
色や香りでこん虫をひきつける
小さい・地味
目立たせる必要なし。 花弁がないものも
小さい・目立たない
みつ・においの
あり
こん虫のごちそう
なし
なし
花粉の特徴
とげ・ねばり毛がある
こん虫の体につきやすい
小さく・軽い・さらさら
風に飛びやすい。空気袋を持つものも(マツ)
水中で運ばれる形
花粉の量
少なめ
効率よく運ばれるので少なくてよい
とても多い
風まかせなので大量に必要
中ぐらい
代表例

📷 代表例の写真

📷 画像クレジット (Wikimedia Commons) (16件)
🎯 見分け方

花弁がきれいで大きいものは、 こん虫を呼ぶために目立たせている虫媒花です。 花弁が小さかったり、 ほとんどなかったりするものは、 運ぶのが風なので目立つ必要のない風媒花。 マツの花粉には小さな空気袋がついていて風に乗りやすく、 トウモロコシのめ花のひげは花粉を受け取る柱頭で、 これも風媒花の特徴です。

引っかけ
  • アサガオは虫媒花、 イネは風媒花ですが、 どちらも 自家受粉 もします。 アサガオは花が開く前、 イネは花が開くタイミングで起こります。
  • ツバキ・ビワ などは赤い目立つ花を咲かせますが、 ハチではなく メジロやヒヨドリなどの鳥が花粉を運ぶ「鳥媒花」 として扱われます。
  • 受粉は花粉が柱頭につくこと、 受精は花粉管がのびて胚珠にとどくこと。 別の段階なので混同しないように。
  • 受精のあと、 胚珠は種子に、 子房は実に変わります。

このページの写真はすべて Wikimedia Commons のクリエイティブ・コモンズ系ライセンス (CC BY / CC BY-SA / CC0 / Public Domain) のものを使用しています。 撮影者名・ライセンス種別・原典へのリンクは ずかん の各種詳細ページに記載しています。

⭐ 中受で問われるポイント

・虫媒花=虫が花粉を運ぶ。 花弁が目立ち、 みつ・においがあり、 花粉はねばねばして重い。 例=アブラナ・ヘチマ・カボチャ・ヒマワリ・ツツジ・サクラ・ツバキ。 ・風媒花=風が花粉を運ぶ。 花弁は目立たず、 花粉は軽くサラサラで量が多い。 例=マツ・スギ・ヒノキ・トウモロコシ・ススキ・イネ。 ・水媒花=水が花粉を運ぶ。 水中や水面で受粉する水草。 例=クロモ・セキショウモ・キンギョモ。 ・覚え方=虫媒花は「みつ・重い・毛 (ねばねば)」、 風媒花は「軽い・多い・地味」。

⚠️ 引っかけ・誤答ポイント

・トウモロコシは虫媒花に見えて風媒花。 先端のひげ (めしべ) で軽い花粉を受け取る。 ・マツ・スギ・ヒノキは風媒花で、 花粉が大量に飛ぶ (スギ花粉症の原因)。 マツの花粉には空気袋がついていて飛びやすい。 ・タンポポは綿毛の「種」 を風で飛ばすが、 受粉は虫がする虫媒花。 「風で運ぶ=風媒花」 ではない (運ぶのが花粉か種かに注意)。 ・イネ科 (イネ・ススキ・トウモロコシ) や裸子植物は、 花弁が目立たず風媒花が多い。

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