中学受験 歴史マスター > 大正時代の問題
大正時代はわずか15年ですが、第一次世界大戦、米騒動と政党内閣、普通選挙法と治安維持法、関東大震災、そして大正デモクラシーと、入試で問われる内容がぎっしり詰まっています。民主主義を求める動きが広がった一方で、それを取りしまる法律も同時につくられた点が特徴です。普通選挙法と治安維持法が同じ1925年に成立したことは、理由とあわせてよく問われます。
1912年から1913年にかけて、藩閥政治(特定の藩の出身者による政治)を続ける内閣を倒し、憲法にもとづく議会中心の政治を守ろうとして起こった運動をという。
第一次護憲運動です。特定の藩の出身者が政治を独占する藩閥政治に対し、憲法にもとづく議会中心の政治を求めて起こりました。「憲政擁護」「閥族打破」を掲げた運動によって桂太郎内閣は倒れ、民衆の力が政治を動かした最初の例となります。
第一次世界大戦のとき、戦場から遠くはなれていた日本は、中国やヨーロッパへの輸出が急増して好景気をむかえた。この好景気をという。
大戦景気です。ヨーロッパが戦場となって物資が不足したため、日本の船や生糸、綿織物の輸出が急増しました。ただし物価も急上昇し、その反動として起こったのが1918年の米騒動です。好景気と生活苦が同時に進んだ点を押さえましょう。
1919年3月1日、日本の植民地支配を受けていた朝鮮半島で、人々が「独立万歳(ばんざい)」をさけんで独立を要求する運動を起こした。この運動を何というか。
三・一独立運動です。第一次世界大戦後に民族自決の考えが世界に広まったことを背景に、朝鮮半島全域へ運動が広がりました。同じ年に中国で起こった五・四運動とあわせて、アジアの民族運動として問われることが多いです。
1925年、加藤高明(かとうたかあき)内閣のもとで成立し、納税額(おさめる税金の額)にかかわらず満25歳以上のすべての男子に選挙権をあたえ、有権者を約4倍にふやした法律を何というか。
普通選挙法です。それまで納税額による制限があった選挙権が、満25歳以上のすべての男子に広がり、有権者は約4倍になりました。ただし女性にはまだ選挙権が認められず、女性を含む完全な普通選挙が実現するのは戦後の1945年です。
1925年に日本で放送が始まり、ニュースや音楽を音声で家庭に届けた新しいメディアを何というか。
ラジオです。1925年に放送が始まり、新聞とちがって文字が読めなくても情報が届く点が画期的でした。ニュースやスポーツ中継が家庭に入りこみ、のちには戦争の情報を国民に伝える手段としても大きな役割を果たします。
国際連盟の事務局次長(事務局で2番目に高い役職)として世界平和のためにつくし、『武士道』という本を英語で書いたことでも知られる日本人はだれか。
新渡戸稲造です。国際連盟の事務局次長として世界平和のためにつくし、日本人の道徳観を海外に紹介するため英語で『武士道』を著しました。国際連盟には日本が常任理事国として参加していたことも、あわせて覚えておきましょう。
大正時代に活躍し、「蜘蛛の糸」や「杜子春」などの短編小説を書いた作家はだれか。
芥川龍之介です。「羅生門」「蜘蛛の糸」「杜子春」など、短編小説の名手として知られます。夏目漱石は明治時代を代表する作家で芥川の師にあたる人物、樋口一葉は明治期の女性作家なので、活躍した時代で区別しましょう。
関東大震災のあと、帝都復興院の総裁として、広い道路や公園を計画的につくる東京の復興計画を進めた人物はだれか。
後藤新平です。関東大震災の直後に帝都復興院の総裁となり、広い幹線道路や公園、橋を計画的に配置する復興計画を進めました。当時は費用が大きすぎると批判されましたが、今の東京の骨格をつくった計画として高く評価されています。
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